6月になって


2013年6月2日

このところ、何が何だかバタバタとしてしまっています。
特に季節の変わり目で生き物相手の想定外の作業も含まれます。
植え替え時期に、害虫の駆除や剪定に加えて除草作業など。
に加えて。工事の仕上げに、新しい工事の準備。それらのほとんどが期間限定で
一気に、同じような時期に重なってしまいました。
植え込みやデザインを考えるのはどちらかというと、右の脳の分野。
見積もりや資材の手配や段取り決めは左の脳の分野です。
両方一気に稼働させたら良いところですが。なかなかそうはいかない状況です。
心に余裕のある時に、じっくり考えたい作業と、粛々と仕上げる作業など。
より分けながら、ひとまず、期間限定で私たちが遅れることで次の作業に
影響することから順番に行っています。
それでも一つずつ物事が仕上がっていることには達成感があります。

先日のマンションの工事も無事に終わりました。
一連の作業はこんな感じでした。

駐車場の後ろにある緑地帯です。数十年経過した樹木と、足元の花壇。
コンクリートの基礎がありますが、簡単に乗り越えられるので、垣根を
造ることになりました。

以前のサクラの移植と同じで、樹木を植える場所に根っこやガラなどがたくさん出てきます。
まずは、土壌改良です。40ℓ入りの土壌改良材を25袋ほど入れます。


根っこや石が入っているところは人力で。
広い部分は機械でしっかり耕します。

地ごしらえができれば次はブロックの準備です。


コンクリートの基礎にアンカーを打ち込んでいきます。そこに化粧ブロックを
積み上げていきます。
前回述べたように、モルタルで調整しながら水平を取ります。


ブロックのてっぺんに鉄筋を横に渡してモルタルで仕上げたらブロックは終了です。

垣根の準備のための支柱を立てます。支柱と樹木のために穴を掘っていきますが
埋設物が多いので、時に穴を掘る機械も使って深く掘ります。

いよいよ植栽です。レッドロビンはニュージーランドで開発されたものです。

在来のベニカナメモチより葉も大きく丈夫で人気の品種です。苗木は200本余り、
一つ一つ不織布で根がカバーされています。根が絡んでくっついているのを剝いていきます。

1本ずつ土を入れ、水極めという根元を棒でつついてしっかり土と水をなじませます。
また樹木は棕櫚縄で上下二か所竹の横木に結束します。造園の作業にはいろんな

ロープワークがあって、この結び方は男結びと呼ばれています。

敷地側から見た垣根です。花壇の背景に緑があると花色が映えます。


最後は塗装です。腰壁は磨いて、亀裂や欠けなどは事前に補修し、下地を塗ります。
塗装は三層塗りで下地のときに特殊な穴あきスポンジのローラーでパターンをつけます。

ケーキのクリームのように角が立っています。そこに中塗りをして、最後に仕上げを塗ります。

マスキングテープや養生シートを外して完成です。

リニューアル完成です。

同じ風景を見ても、心のゆとりでこうも表現が違うかと思う、ハナミズキさんの
今月の花」もリニューアルしました。確かにジャスミンの香りがします。

 


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