炎暑


2013年7月19日

キーボードの変換ミスではなく。
本当にここ最近の屋外作業で感じるのは『暑さ』ではなく『熱さ』でした。
この1か月ほど。ずっとさまざまな現場で植物相手の屋外作業が続いています。
樹木、雑草、草花。
枯れないように、土壌改良や水やりをしたり、必死で取り除こうとしたり。
人間と植物との格闘に、ギラギラの紫外線が加わります。
ふと見上げる空は空間のほとんどを占めていて。
人間の生活の場というのは思った以上に、地面に張り付いていることが
良くわかります。
天上の神様?から見たら、人間も、植物も、アリも、微生物もみなひとからげに
なってしまいそうです。

年間で一番恐れていた炎天下の除草作業にようやくめどが立ってきました。
もちろん、草はまた生えますが。
除草作業はいたちごっこです。昨日はスタッフのNさんに「腹が立ちまへんか?」と聞かれ
思わず「何が?」と聞くと、「抜いても抜いても生えてきますやろ」と言われました。
確かに人力除草と呼んでいる、いわゆる「草抜き」作業は根気の一言につきます。
一種、修行に近い雰囲気で『除草道』というものがあっても良いかな、と思うほどです。
かくいう、Nさんは、とても根気のある方でずっと黙々と作業をしておられました。
私が「怒りというより、ちょっと怖い感じです」というと、納得されました。
もっとも暑い中で怒るのは、余計体力を消耗するので、粛々とやるしかないのですが。

いつもこの時期の除草作業のとき、農家の方のご苦労を思います。
収量に響く雑草対策は絶対避けて通れません。
省力化の工夫はきっと私たちの比ではないと思います。
ただ農作業では明け方など涼しい時間帯を選ぶ場合もあると伺いました。
造園業の場合、作業時間が通常の活動時間なので炎天下に入ってしまうのが、
悩みの種です。

それでもお盆が来て去れば、季節も少し前進してくれるかな?と思っているのですが・・・

緊張が解けたら一気に、砕けていしまいそうなので、まだまだ戦闘モードが続きます。

恵みの雨


2013年7月3日

連日現場作業が続いています。
毎朝5時前に起きて、ラジオ体操で始まる一日です。
高速道路の下の公園の植え込みが終盤にさしかかりました。
最初に植え込んだ樹木が暑さに負けずに新芽を吹き始めホッと安心でしたが。
足元の低木や地被植物の植え込みに神経を遣わなくてはなりません。
今回の植栽は限られた面積の中に、樹木で20種類、低木で約30種、
地被植物で約30種類もあるのです。『ミニ植物園のよう』とはご近所の方の感想です。
それぞれのバランスが考慮された設計に基づき、植え込んでいます。

色も絞り込んで季節折々の花が咲くように工夫してあります。
今は、アナベルの緑がかったクリームイエローの花が点在していますが、
もうすぐ別名ピラミラミッドアジサイのノリウツギミナヅキの花が咲き始める予定です。
遊歩道際には遊び心で、たわわに実のついたブルーベリーが植えられています。
私たちのそばでは、石工さんたちが自然石を割りながら遊歩道を作っておられます。
ダンプカーで何台も瓦礫を撤去した場所だとはとても思えないほどの変身ぶりです。
ただ時期が悪いというのか、これから一番過酷な夏を迎えます。

そのため明日からはいよいよ自動灌水のホースの敷設工事も始まります。
現在ホースで長い時間をかけての灌水が省力化できそうです。
また明け方や、夜の設定で、水の蒸発量も抑えられるはずです。
文字通りの真夏のオアシスを目指して。工事はいよいよ最終局面です。

所長さんが巡回の際に「雷雨が来ますよ」と言っておられました。
まだまだ行けるかなと思っていましたが、作業終了直前から大粒の雨が降り出しました。
まあこのタイミングならば文句なしの恵みの雨です。


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