風待ち月


2016年6月3日

『風待ち月』とは、今月の花のハナミズキさんの6月のテーマに出ていた言葉です。
この時期、いよいよ梅雨に入っていくのでしょうが、本当にさわやかな風のある日が
時々あります。今日もそんな日です。風の通る窓から見える景色は
田植えの終わった田んぼの水が鏡のように反射している様子です。
13年前にこの事務所に移転してきた頃と同じ季節です。毎晩引越しの整理で、
夜の8時過ぎまで残っていたら、カエルの合唱が窓から聞こえていました。
失ったものも多かったのかもしれませんが、得たものも多かった13年間です。

昨日のお見積りのお客様は、数ヶ月前にリフォームしたばかりのお庭の花壇を
これからどうしたら良いのかのご相談でした。
造園屋さんにいろいろ電話したけど、花を扱うところが余り無くてと言われました。
花のことや、管理の方法についてご相談に乗って欲しいと言われました。

もちろん、エコ・ワークスの得意分野です。早速お伺いしました・・・が。
ううむ・・です。世の中の方(プロも含め)、日本の夏の庭がどれほど、草に覆われ、
それと戦うエネルギーを必要とするのか、あまりご存じない気がします。
ロックガーデン風に石を配した花壇の周りに敷かれたオシャレな砂利の間から、
いろんな雑草が芽生えていました。思わず、いつもの戦闘モードに入りそうでした。

どれほど、素敵なデザインでも、珍しい品種の植物が植えてあっても、管理を手ぬかると
特に夏場は、見るも無残な風景になります。
植物を侮るなかれ!です。相手は、水と光さえあれば、どこにでも侵入してきますし、
枯れた仲間を『土壌』として、最初生きられないような場所でも少しずつ繁殖します。
そして、とにかく猛烈な数の種を撒き散らします。そしてその種は長く待機します。

先日公園の花壇の人力除草をしましたが、ほんの数日で、隙間に生えた草が、
主役の花の背丈を越しつつある状況でした。すぐにすべて根っこから抜きました。
植物の光の取り合い戦争に、人間が加勢して、花を守るしかありません。
(今の間にしっかり成長して、縄張りを広げなさい!)とマリーゴールドに言い聞かせ
ましたが、さあ、これで一体何日持つことやらですが。
とにかく、どこもかしこも草だらけの夏がいよいよやってきます!せめて風待ち月の
さわやかな間に、草を抜き取ってしまうことを自身の庭も含めてお勧めです。

それでも今年度管理している菖蒲園は、やはり手間をかけた分は花もそれに応えて
くれる楽しさがあります。そろそろ花のピークも終わりそうですが。

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菖蒲園の花もいよいよピークを過ぎてきました。

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これぞハナショウブ色!の大きな花です

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菖蒲園の周りは色とりどりのアジサイが植えられています

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最近お気に入りの花です。鉢に植えられて池につかっています

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ハナショウブと水の相性は抜群です

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ジョボジョボという水音を聞きながらの作業は味があります。この池の水を循環させてあります。


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