梅雨入り


2016年6月7日

雨です。
多分梅雨入りです。日本は本当に季節の移り変わりがはっきりしています。
個人のお客様の花壇の植え替えのために、今日は花苗を仕入れに
行きました。
今屋外に植えて生き生きと輝くのは、梅雨時期に馴染む花ですが、
夏の暑さには少々弱いものも混じっています。
逆に、乾燥に強い場合、梅雨季の、雨に少々弱いものもあります。

随分前に、この時期にニチニチソウを大量に植え込みました。
ところが、その花壇の土が少なく、排水の悪い状態であったために
雨が降り続いた時に水が溜まり、なかなか抜けませんでした。
あれよあれよと花が痛み始め、ニチニチソウはほぼ全滅となりました。
夏の真っ盛りに、鮮やかな色合いの花を次々に咲かせる景色を
目指して植えたのに、残念でした。

私たちはファッションの世界と同様に、季節の早め早めに出る苗を
仕入れていくのですが、梅雨の前後だけは注意して選びます。
夏を見越してフライングすると枯れてしまうものがあるからです。
最近、南半球の花が多くなりました。オーストラリアやニュージーランド
の植物は乾燥に強いものが多いのですが・・・あちらには梅雨が
ありません。
高温多湿に弱い品種も多いです。まして、梅雨時は、蒸れやすく
その植物の遺伝子?に、想定されていない大量の水に、なすすべも
無く、弱っていきます。

その点、日本の在来種の植物は強いです。特に『雑草』は平気です。
もちろん雑草には外来種も多いのですが、大体異国の地でも平気に
繁殖するものは、オールマイティの力強さがあります。

元々、旱魃よりは、雨がしっかり降った方が植物が生きていく上で
有利です。
そのことが日本の植生を豊かにしているのだと思いますが。

園芸は限られた場所に、外来種も含めて、さまざまな原産地のものを
植え込むので、やはり、日本の梅雨の時期を過ごせるのかどうかは
ちょっと気になるところです。

Exif_JPEG_PICTURE

アナベルも濡れて頭を垂れています

Exif_JPEG_PICTURE

ヘメロカリスが花茎を立ち上げて、開花の出番を待っています。

Exif_JPEG_PICTURE

青い色の花は、夏に強いロベリアです。

Exif_JPEG_PICTURE

テイカカズラのトンネルから

Exif_JPEG_PICTURE

ユリが咲きだしました

 


ページトップへ