秋色花壇


2012年10月7日

このところ秋の花を扱うことが増えました。
秋に、秋の花を扱うことは、何の変哲もなさそうなことなのですが。
実は花の世界もファッションと同じで、季節を先取りすることになります。
実際に秋に入れば、もうそろそろ春の花が出始めるというのが現実です。

先週は、個人邸と、歯科医院の花壇に秋の花を植えさせて頂きました。
普通は開花時期が過ぎた宿根草などは、そのスペースが使えませんが、
私たちが管理する場合は、その個所も入れ替えることができます。
ガーデニングと縁が無かった方や、かつての『ガーデナー』の方には特に好評です
個人邸Hさんは前者の方です。ガーデニングのキャリアはほとんどなかったのですが、
今では花壇をきっかけにご近所の方と花談義をされています。
植えこんだ直後は、見た目は貧弱ですが、これからどんどんボリュームが上がり
変化を楽しめます。花壇には灌水ホースが入っています。

もう1か所は、T歯科クリニックという、泉北にある歯科医院です。
通りに面して、建物に隣接した細長い花壇があり、スタッフのみなさんで管理されていました。
お伺いした折にも、夏の花が大きく育っていました。


ただ、夏場の水やりも含めて、管理が行き届かなくなってきたたので、
私たちに年間管理のご依頼がありました。自動灌水の施工も同時に行いました。

当初自動灌水を経費も含め、大がかりな工事のイメージで受け取っておられたようですが、
意外な内容に少し驚いておられました。
花壇奥にあった既存のクスノキ、ツゲ、ゴールドクレストなどを撤去して
建物の外観に合わせた植栽も施工しました。
自動灌水工事は、S部長が、遠くにあった水源を活かして、使いやすいように施工しました。
花壇は、まず、地こしらえをしっかり行いました。
作業全体を100としたら、植え込みにかかる時間はそのうちの30ぐらいでしょうか。
どちらかというと、土を耕したり、その土に合った土壌改良材を入れたりのベースづくりに
時間をかけます。というのも、土が良い状態であれば、水さえやれば、苗は大抵育ちます。
今回のように、自動灌水があれば生育の心配というより、より美しく育てる管理
に時間をかけることができます。
こちらの花壇の土はやや砂質だったので、堆肥を加えて耕し、有機一発肥料を入れました。

秋の風情をたっぷりと。既存のティーツリーや、ヘリクリサムや、ローズマリー
アガパンサスなども生かして完成です。銀灰色のヘリクリサムの周りには淡い色の
トルコキキョウやペンタスの横にアクセントとして、ストラビランテスの赤紫の葉を
入れました。


苗はできる限り丈夫で、管理しやすいものを選びました。
翌日K専務と、クスやツゲ、ゴールドクレストの後に抜根も行いながら、
ブラシノキ(赤)、フイリサカキ、マホニアコンフューサをしっかり水極めして植え込みました。
足元はクリスマスローズやベアグラスなどで覆いました。
お忙しい合間を縫って、作業の後を見て下さった院長先生と奥様の笑顔で
私たちもとても気持ちよく作業を終えることができました。

秋色でも淡い色系の花をハナミズキさんが今月の花で紹介してくれています。
また『ウルトラQ』(年齢が出ていますが・・・)に出てくる怪獣のような顔の
ガが登場するDr.カーバチ・・も更新しておりますので合わせてお楽しみください。

週明けは、昨年の末に施工した、土が全く無いお庭の、Nさんのお宅に伺います。
夏を越して、照り返しのきついタイル上の、コンテナガーデンがどんな状態で残ったかが楽しみです。


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