祗園精舎の鐘の声・・・


2011年6月22日

とても蒸し暑い一日でした。
作業は無事に終了しました。
私はすっかりバテテしまいました。
助っ人の、私より随分先輩の方に「社長さん、おいくつ?」
「アラ、若いのね!」と言われ、改めて年齢というのは
相対的なものだと知りました。
本当に頭が下がるほどの頑張りです。同時に自分の不甲斐なさを
感じます。
ピーンと張った弦が突然緩むように、なんだか虚脱感です。
植物相手の仕事をしていて、楽しいことに「変化」を
挙げていたことがありますが。
実は、それと同時に、成し遂げてもいずれ枯れる
「無常感」も大きいのです。
いろんな意味で、ちょっと疲れてしまって早めに
帰宅したら、玄関先に、義姉が届けてくれた
フキの束などの野菜の差し入れがありました。
出始めの頃から頂いて、香りを満喫して、
たぶんこれが最終のものかもしれません。
葉を落とし、塩をすり込んで、ぐらぐらのお鍋でサッとゆでて
皮むきです。好きな音楽をBGMにかけて。
少しずつ、何者でもない素の自分に戻っていきます。
何も迷わず、何も思い煩わず、ひたすら筋を取る作業は
心地良ささえ感じました。
このところ視界に入っていただけだった我が家の庭を、
ゆっくり眺めていると、今朝主人が、
「庭にアレが咲いてるぞ」と言っていたヒメシャラの花が一輪、
どんよりとした空気の中で凛として咲いていました。


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