♪雨がしとしと日曜日・・・


2009年8月9日

先週はいろんな場所の緑地管理の1週間でした。
週の後半、今年度担当している公園で、突然高木の剪定依頼が入りました。
夏休みに入って子供たちがたくさん利用するので、
できるだけ早く切って欲しいという申し出でした。
責任者のS部長が、人員を手配して現場に行きました。
児童公園という名前ですが最近は様子が変わってきました。
去年作業をした公園もそうでしたが、
地元の方たちが、きれいに花を植えたり、一部の緑に手を入れたり
思い入れを持っておられます。利用者の世代の幅が広いです。
ただ業者任せにせず、剪定の折には、積極的にご要望も言われたそうです。
担当のS部長が、ご希望に応じて、喜んでもらえるのは
やりがいがあるなあと言っていました。
少子高齢化時代の公園のありかたもどんどん変わってきています。
公園だけではなく、個人の家でもそうです。
最近、私は「歳を取る」というのはどういうことなのかと考えることが増えました。
というのも、お客様の中にご高齢の方が増えてきたからです。
ごく最近ご相談を受けたお庭の管理について、
「あなたが私の置かれている状況だったら、どうすれば一番良いのか
逆に、決めて教えて欲しい」と言われました。
ご要望は「バラ園のバラを今一度咲かせたい」というものですが、
現在の状況を踏まえて、最小限度のコストで、
しかも継続しやすい方法をご提案しなければなりません。
何がやりたいか、何ができるのか、何ができないのか等々
考慮すべき点が出てきます。
ご高齢のお客様とお話して私がいつも感じるのは
「人というのは、歳を重ねても気持ちはちっとも変わらないのだ」ということです。
みなさん見た目ではなく、時に若いお姿(気持ち)を垣間見ます。
高齢化社会というのは、やりたくてもできないことが増えていく状況
にどうやって折り合いをつけていくのかを、ご本人だけではなく、
社会も後押しする世の中かもしれません。
そんな視点でのお庭の維持管理の手法については、まだまだ開拓の余地ありです。
雑草対策も、花の世話も。水やりだけではなく、できないことをどうカバーするのか。
つい自分の未来も重ねて真剣になる今日この頃です。
最後の土曜日に大道筋に行きました。
個性的なチョコレート色のヒマワリの一番花が咲き始めました。横を通る人が
?の顔で見ていかれます。

ヒャクニチソウも咲き始めました。今年度は矮性種でした。

切り戻した平面花壇の復活です。

サルビアは、今回少し間隔を開けて植えていましたが
二度目の切り戻しでようやく詰まりました。

本当はもっと低い位置で
思いきった切り戻しをしたいのですが、復活までの間に、雑草にやられてしまうので
高い位置で二度行いました。マリーゴールドも二度目の満開を迎えそうです。
酷暑に備えての品種選びなので、加湿にならないよう乾きすぎない程度の
潅水で持ちこたえてくれるでしょう。

雨のち晴れ


2009年8月6日

黒い雲が広がるのを少々不安に思いながら、
今日は低木の間の除草作業でした。
地味で、しかも成果の出にくい作業です。というのも、カヤの類は
成長が早く、時間が経てばまた伸びてくるからです。
木の間から伸びてきた目立つ草を、人力除草で対処しましたが、
たぶんこれも時間が立てば元の景色に戻ってしまいそうです。
それでも、A子さんと一生懸命手さぐりしながら株元をつかんでは抜けるものは
引き抜いたり、鎌で刈り取ったりしました。
作業を進めているうちに、雨粒が顔に当たり始めました。(まだダメ!)と
思う間に土砂降りになってしまいました。ドロドロ、ビショビショの作業は
久々でした。雨と汗に加えて、涙と言いたいところですが、
(仕事だから)と割り切って、何とか、無事に終了です。
今日は、前半の区切りの日でしたので、付加作業も含めて、
やり遂げることが目標でした。現場責任者のS部長やItさんたちも
法面を上がり下がりしながら除草作業の方々といっしょに刈り草を収集していました。
除草部隊の若手の方々はいつもどおりきれいに仕上げてくださいました。
なんとか雨も小雨に戻ったときにはみんなの心の中は晴れ模様でした。
雨の多い日本の緑地管理は雑草との戦いです。そんな中で「きれいな景観」を
維持するのは大変な集約作業です。費用対効果は悩ましいところです。
抜いても、刈り取っても、植物はたくましく復活します。
植物が生き物であることを痛感する日々です。
もちろん、植物はときに美しさや癒しも与えてくれます。
今月の花でハナミズキさんが、雑草の中でもけなげに咲いている
敷地内の花をピックアップしてくれました。
合わせて、K専務のドクトルカーバチも更新です。
「毛虫」という言葉にくくれないほど、みな個性的です。
花も虫も、私たちも「ぼくらはみんな生きている」です。

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