夏も終わりが近づいてきました


2009年8月26日

朝晩の冷え込みも。日差しの中の風も。
秋の気配です。
今年の夏は気温の低さと、日照時間の短さが例年とは違いました。
雑草は相変わらず、どんな状況でも茂っています。
最近、見知らぬ雑草が増えたので、帰化植物の図鑑を買いました。
先日定期に通う大学病院の待合室でパラパラと見ていました。
そうしたら、車椅子を押していた男性に突然
「奥さんも雑草がお好きですか?」と話しかけられてびっくりしました。
聞けばこの方は何十年も道端の雑草を調べて、写真を撮り、
図鑑で調べる趣味をお持ちだとか。
コレクションの写真の量もさることながら、すごいのは、
その雑草のルーツである原産地を調べて、
それが例えばオランダ産のものなら図書館でオランダの図鑑で
確認するのだそうです。退職したら、「雑草三昧」の生活をする予定が、
奥様の体調がすぐれないので病院通いとお世話の日々になったと言われました。
同類を見つけたという感じで、嬉しそう?に
「奥さんも・・好き」の言葉を発せられたようです。連日雑草と格闘していた私は
まだまだ足もとにも及ばない新人であることを告げましたが、いろいろ
本選びのアドバイスを頂くことができました。

実は、私は『お好きですか?』の質問に少々複雑な気持ちでした。例えると・・・
昔、次男がとてもやんちゃな小学校の1年生だったころ。そんな次男も恐れる
つわもの?の女の子に面と向かって「○君、私のこと好き?」と聞かれたのです。
うろたえた息子は
「エエと。好きの中の『キライ』。ちゃうわ。キライの中の『好き』」と
迷答して事なきを得ました。
思わず当時の息子の気持ちを重ねてしまいました。
まあ、詳しく知れば、雑草も味のある植物に違いありません。
もちろん仕事の上では、「敵を知り・・・」の境地ですが・・・

敵の敵は・・・


2009年8月24日

週明け、大道筋の様子を見に行きました。
三年目となると、仕事といえども愛着がわきます。
今年の夏の雑草管理はちょっとうまくいった感じです。
農業と通じるところがあるのでしょうが、雑草対策のキーワードは
「早めに、まめに」です。
後手に回ると、作業時間も廃棄物の量も多くなってしまいます。
ただし、設計上の除草は回数で書いてあります。
そうでないと、積算できません。
「きれいに仕上げる」と言った曖昧な言葉では、コスト計算ができません。
第一どこまで「きれい」にするのかは、主観も関係します。
だからきれいの度合いは、例えば、「除草・・・回」という風に
数字に置き換えなければなりません。
その範囲でいかにして美しい景観を保つかというところが、工夫のしどころですが
植物の豊かな日本ではなかなか難しいところです。
今年度、花壇はまあまあ、ねらい目どおり、作業時間の割合に
効果を上げることができたのですが、
ヒラドツツジの間から生える、つる性のヤブガラシについては
なかなか思うようにいきません。
設計は年3回ですが、とてもそれでは押さえ込むことはできません。

今日も(ううむ。先日抜いたのに、また・・・)と嘆きながら目の前の
ヤブガラシを引っ張ると、ぶらりと大きな幼虫がこちらをにらみ?つけています。

見ればそこかしこにいます。
元々私は、虫は花ほど好きな訳でもなく、どちらかというと、
眺めると「さむく」なっていく方です。
ですが、今日は思わず(おお!ヤブガラシをしっかり食べてちょうだい!)と
エールを送ってしまいました。
もちろん人間のためにヤブガラシを食べてくれているわけではありませんが。
ただ、花を育てていると、ハチやクモやカマキリやカエルやトカゲを忌み嫌うことは
少なくなりました。みな、花の管理にとって「敵の敵」なのです。
きれいに飾るだけではなく、植物を育てるといろんなことにつながって面白いです。

種から育てたヒャクニチソウが今、盛りです。

♪盆から先は〜


2009年8月18日

あっという間にお盆も過ぎてしまいました。
(来るぞ!来るぞ!)と酷暑を迎え撃つ体制を取っていましたが、
なんだかフェイント攻撃のように前半はかわされてしまいました。
しかし、立秋を過ぎて、昨日あたりから高い気温が続いています。
怖い熱中症対策には完全武装をしています。
長袖、長ズボン。首にタオルを巻いて。腕カバーをつけて、
帽子の後ろに登山用の日除けをつけて手袋をはめています。
できる限り肌の露出を避けています。
子供の頃、暑い砂漠の国の人たちが、長い衣を身にまとい、
ターバンまで後ろにたらしているのをとても不思議に思っていましたが、
今なら良く理解できます。強い日差しを肌に当てると、思った以上に
ばててしまいます。汗はかきますが、皮膚をガードした方が良いようです。
だから、夏に屋外作業で、半袖を着ている人を見かけると何だか
不安になります。
ただお盆を過ぎて、日差しが変わってきたのを感じます。
少しずつ日の出も遅くなり、日照時間が短くなってきています。
光を絵にすると、盛夏の頃のお日様を黄色く、光線を長く
突き刺すように描くとしたら、今のお日様はオレンジがかった色で、
光の線も破線の感じです。
余談ですが、小学校の低学年を受け持っていたとき、
子供たちの絵の中のお日様はいつも上の方に
「真っ赤」に描かれていました。
日本以外の子供たちは黄色い色が多いそうです。
今の子供たちはどうなのでしょうか。
明日は最高齢のお客様のバラ園の自動潅水化工事です。
自身も一時期はまり、バラにはうるさいK専務と、単独潅水工事の増えたS部長中心に、
ItさんやNさんも含めた男性ばかりのチームです。
土の量が減って、やせていますので土を足します。
根元も見えてぐらぐらと風前のともしび状態のものもあります。
潅水ホースを敷設する前に、しっかりと根元の土を良い状態にしなければなりません。
通常のホースで上から潅水するのと違って、滲出型ホースは、
土の跳ね返りもありません。明け方や夕方など涼しい頃に時間を設定し、
適量潅水を行って、バラの復活を目指します。
「咲いたらあなたにもあげるわ」とのお客様の言葉に、私も楽しみにしています。

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