敵の敵は・・・


2009年8月24日

週明け、大道筋の様子を見に行きました。
三年目となると、仕事といえども愛着がわきます。
今年の夏の雑草管理はちょっとうまくいった感じです。
農業と通じるところがあるのでしょうが、雑草対策のキーワードは
「早めに、まめに」です。
後手に回ると、作業時間も廃棄物の量も多くなってしまいます。
ただし、設計上の除草は回数で書いてあります。
そうでないと、積算できません。
「きれいに仕上げる」と言った曖昧な言葉では、コスト計算ができません。
第一どこまで「きれい」にするのかは、主観も関係します。
だからきれいの度合いは、例えば、「除草・・・回」という風に
数字に置き換えなければなりません。
その範囲でいかにして美しい景観を保つかというところが、工夫のしどころですが
植物の豊かな日本ではなかなか難しいところです。
今年度、花壇はまあまあ、ねらい目どおり、作業時間の割合に
効果を上げることができたのですが、
ヒラドツツジの間から生える、つる性のヤブガラシについては
なかなか思うようにいきません。
設計は年3回ですが、とてもそれでは押さえ込むことはできません。

今日も(ううむ。先日抜いたのに、また・・・)と嘆きながら目の前の
ヤブガラシを引っ張ると、ぶらりと大きな幼虫がこちらをにらみ?つけています。

見ればそこかしこにいます。
元々私は、虫は花ほど好きな訳でもなく、どちらかというと、
眺めると「さむく」なっていく方です。
ですが、今日は思わず(おお!ヤブガラシをしっかり食べてちょうだい!)と
エールを送ってしまいました。
もちろん人間のためにヤブガラシを食べてくれているわけではありませんが。
ただ、花を育てていると、ハチやクモやカマキリやカエルやトカゲを忌み嫌うことは
少なくなりました。みな、花の管理にとって「敵の敵」なのです。
きれいに飾るだけではなく、植物を育てるといろんなことにつながって面白いです。

種から育てたヒャクニチソウが今、盛りです。


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