厳しい夏に


2009年7月25日

昨日、現場は分かれました。
大道筋の除草と、個人邸の除草作業、自動潅水の見積もりに加えて、
S部長は、大阪市内のマンションの自動潅水の工事です。
築30年ほど、緑も落ち着いたマンションですが、木の根元に、地元の
園芸クラブの方々が草花を植えておられます。そこへホースを引くという
作業です。
草花を植えたり育てたりすることが大好きな方々は多いですが、
いつも『美しく』維持するのには、たくさんの作業、もしくは人手が必要です。
水やり、除草、剪定・整枝、花がらつみ、害虫防除など。
特に作業量が多くなる夏場は大変です。
朝夕の涼しい間に作業をするのが理想的ですが、午前8時を過ぎてしまうと
気温が上昇し始めます。
33℃や35℃などの気温も珍しくなくなってきた昨今、
作業は、「楽しさ」を超えて「苦行」になりつつあります。
植物の量が多いと人手もたくさん必要です。
例え少なくても、維持する方の員数が少なく(個人邸ではほとんどお一人)
さまざまな事情で、水やりの時間を確保できない場合も
状況は同じです。夏場の作業の省力化は課題です。
省力化という点で、幅広く対応できるのが、自動潅水です。
明け方か、夕方に水をやる(全自動の場合は設定する)ようにして、
朝早く他の手入れをします。鉢や花壇に生え始めた小さな雑草を抜き、
時期によっては咲いている花苗の切り戻しを行います。
枯れた葉や花がらを取りながら、病気や害虫の様子を観察します。
一枝を切花に。ハーブのように、葉に製油があるものは、
葉を触って香りを楽しむ・・・ができる時間を、「涼しいうち」に作り出せます。
働く主婦の私の場合、情けないことに、このところ庭は放置状態です。
コンテナ類は片付け、地植えのもの中心に維持しています。
少々暴れた感じで育っていますが、けなげに花を咲かせて、
疲れて帰宅するときや出勤前に私を癒してくれています。
一手間手入れするとさらに良くなるのは分かっていますが・・・
救いはチリチリ、枯れ枯れの情景を見ずにすむことです。
当たり前ですが、植物は水を与えないと生きていけません。
この時期、自動潅水のノズルを鉢から外すと、
青々としていた草花が数日で茶色に、枯れてしまいます。
仕事として行っている、公共の花壇の維持はすべて人力の潅水です。
タンクの水をたっぷり潅水してもなかなか厳しい状況です。
今のところ梅雨が上がっていないのが救いですが、来るべき酷暑に、戦々恐々です。
植物を多く抱える私たちの職場自体も夏場は自動潅水が頼りです。
敷地内のハンギングバスケットの養生も、これが人力ではとんでもないコストになります。
これまで自動潅水は特殊な手段だと思われがちでしたが、
最近少しずつ、必要備品として世の中に受け入れられつつあることを
感じる今日この頃です。

ダイヤモンドリングは見えなかったですが・・・


2009年7月22日

今日は、私以外のメンバーは、年間管理をしているマンションの剪定・除草作業でした。
結構ボリュームのある作業です。
余談ですが、樹木は、刈る高さによって、いろんな段取りが
変わってきます。時々、大量の樹木をいとも簡単に
「もっと低く切って」と言われる場合もあります。
刈り手は仕上がりをイメージしているので、ちょっと当惑します。
美容師さんや理容師さんたちが髪の毛を切り始めてしばらくして、
突然違う髪型を希望されることとほんの少し相通じるかもしれません。
私は別途、大道筋の花壇の除草作業に向かいました。
種から育てている、幼苗のヒャクニチソウ花壇です。
長い花壇の端っこから、ひたすら、ヒャクニチソウの間の雑草を剥ぎ取る作業です。
今日は世の中では、「日食の日」でした。部分日食なので、実感はありませんでした。
上空は、曇り空で、太陽も見えません。
無縁と言っても、やはり日食のことが、気になりました。
特に今回、母の生まれた奄美は皆既日食の観測地点として
随分前から取り上げられていました。
かの地でも2年前からその話題が出ていました。
奄美大好きの従兄弟(母の妹の長男)も切符の手配に苦労しながらも
現地で日食を楽しみにしています。母自身も、自宅のベランダで
部分日食の太陽を見る準備までして張り切っていると、弟から聞いていました。
従兄弟や、準備にも忙しく、同時に、お祭りのような状況であろう、
奄美の親戚は皆既日食はめでたく見れるかな?と
思いながら作業していました。
種から育てる花壇ですが、除草作業がネックです。
放置すると、あっという間に本命の植物が草に埋もれて光が当たらなくなります。
雑草の方が、成長が早いのです。

写真の右がヒャクニチソウで、左がイヌビユです。
イヌビユが繁殖しだすとあっという間に、大きな葉で周囲への光を妨げます。
他にもスベリヒユやオヒシバ、メヒシバ、エノコログサなどの夏の雑草が生えていました。
加えて、以前植えていたカリフォルニアポピーのたくさんの発芽の苗。
単純な作業の繰り返しで、心の中であれやこれや考えていると・・・
なんだか随分涼しくなったことに気づきました。
雨でも降り出すような暗さです。ただ涼しく、気持ち良く、作業は
腕やひざが痛くなるほど、はかどりました。
気がつくと、同じ曇り空でしたが、少し明るくなりました。同時に蒸し暑さが
ぶり返しました。時計を見ると、11時半を過ぎていたので、日食の終わりを知りました。
ヒャクニチソウより早く蒔いたヒマワリは順調に育って、花が上がり始めました。

このヒマワリはチョコレート色です。
よくヒマワリは、お日様に例えられるのですが、このチョコレート色ヒマワリは、
さしずめ、今夜のニュースで何度も見た、
皆既日食の黒い太陽のイメージかもしれません。
開花が楽しみです。

炎天下の除草作業


2009年7月14日

「梅雨の間に・・・」とこちらが思っているのに、
いつの間にか、梅雨空はハギレになってしまいました。
見上げる空からは、容赦の無い紫外線が降ってきます。
今日は、先日13000株ほどの苗を植えた大仙公園の花壇の除草作業でした。
雑草対策をねらって、密植度を上げた分、苗の間の細かな雑草を抜くのは
面倒な作業になります。花壇周辺の芝生部分の雑草も大きくなってきました。
肩掛け式の機械除草組と、株間の草を除去する人力除草組とに分かれた
作業でした。
午前中、気温はどんどん上昇し、一ケ所を終え、二ケ所目に移るまでに
1時間ごとに給水しても、飲んだ水分がどんどん汗になって出て行きます。
お茶だけでは、塩分が不足するので、スポーツドリンクのようなものも
飲むのですが、追いつきません。
さすがの若手のItさんでさえ、11時ごろには、少々ばて気味です。
単に雑草と言ってもいろいろです。今日の相手で手ごわいのはヒルガオでした。
狭い隙間に身体を入れて、ヒルガオの根が切れないように引き抜くのですが
これがなかなか難しいのです。
ヒルガオの根はちぎれた破片からでも、芽を出します。
だから耕運機で耕して根を切断すると、ヒルガオをばら撒くことになるので
厄介です。植え付け前の作業では、発掘調査か、はたまた、
エビの背ワタ取りのような、慎重な作業で根っこを大量に掘り出しました。
それでも、生き残っています。
ヒルガオは芽を出すと、頼りなげな細い茎で周辺植物にまきつきます。
そして、しっかりまきついて、よじ登っていきます。
当初は小さな葉ですが、上に伸びるほど、葉が大きくなっていきます。
自分を支える茎にエネルギーをかけずに最低限度の細い茎
(結構強くちぎれいにくいですが)で、他の植物を支柱にします。
だんだん光が当たるようになったら、思いっきり葉を広げ、
すごい勢いで成長します。夏の暑さは平気です。
いつの間にか、巻きつかれた植物の方は、光が当たらず、弱っていきます。
あの可憐なピンクの可愛い花のイメージからは想像できない
したたかさとたくましさです。
午前中の作業で全員ややバテテ気味です。
お弁当なんか食べられるのかな?と思うほど、消耗しました。
それでも、一口二口食べていくうちに、だんだん復活です。
この公園は芝生が広くて、たくさん木があります。
影に入ると、心地よい風が吹きます。
このまま芝生の上で昼寝したい誘惑を振り切って
午後もがんばり、今日の一仕事を終えました。
明日も残りを少し上げます。

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