2007年7月15日

7月には珍しい大型台風の4号が通過しました。
観測史上始まって以来の強風という言葉であわてて昨夜温室を閉めにいきました。
ビニルハウスが突風にあおられてバラバラになるかと思ったのです。
幸い台風は、温室にも、雨にもさほどの影響を与えず、大阪直撃のコースを外れていきました。
その台風明けの日曜日、珍しいお客様を迎えました。
東京から来られたM青年です。うちのMさんのご子息です。
お二人そろって来られました。とても好青年でした。
働きながら中小企業診断士の資格を取られたという努力家です。
以前からお会いするのを楽しみにしていました。
自分のやっている仕事の内容を人に話すというのは結構頭の中の整理になります。
なぜなら日々の作業だけではなかなか全体像のような大きな視点で見れません。
「診断」という形でいろんなデータや内容を見るというのも新鮮です。
私がこの仕事に入るきっかけとなったのは父です。
父はよく「夢」を語り、夢を形にしていく過程を楽しんでいました。
そんな姿を見慣れていたので、私にとって生きていくことは
夢を持ち続けることだと思うほどでした。
父が亡くなった後、すぐに夢は消え去り。厳しい現実が残りました。
今でもよく「夢では食っていけません」と言われます。
確かにそのとおりです。現実をしっかり踏まえた生活が続き、
おかげで身の丈に応じて着実に実績も増えつつあるのも事実です。
ただ最近夢を語る心の余裕も、聞いてもらえる相手もいなくなったことを
少々寂しく思っていました。
ある本に目標というのは期限付きの夢であるという言葉がありました。
もしそうなら夢を形にするための具体的な目標をもっとさまざまな
視点から出してみたいと思ったのです。
今日久々に、事業の話をお二人にしながら自分の目線がいつもより
高く遠くに向けられた気持ちになれました。
来週からはまた現場作業が始まります。


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