緑も色々


2007年4月29日

新緑の岩湧山に行って来ました。今日はスタッフの方々が四季彩館の前で春の岩湧山を絵葉書にして送ろうというイベントを行っていました。観察会でお世話になったOさんもスゲガサをかぶって大奮闘です。葉書きを受け取り、描く材料(色鉛筆、絵の具、バス)を選んで借り受け、後は返却するときに50円の切手代を渡すと1ヶ月の展示の後郵送して下さるそうです。
面白そうなので参加しました。「オレは絶対しない」という夫でしたが、「お父さんもどうぞ!」と、スタッフOさんのツルの一声で率先して手続きしていました。
私は絵の具を選びました。手渡されたレジ袋には絵の具と筆と、廃材利用の手作りミニ画板と、ペットボトルに入った水、紙コップ、布切れと、ご丁寧に座るためのダンボール紙まで入っていました。いつもながらの手作り企画には頭が下がります。(イベントは明日30日も開催です)まずはダイヤモンドトレールに出発しました。


★足元の花を見ながら歩きました。どの木々も草も芽吹きの季節で、普段の葉の緑とは趣が違います。クジャクシダの柔らかな赤い新芽も美しく、頭上の枝も白っぽい緑や茶系の赤に黄緑と、緑も色とりどりです。逆に、花が他の季節より目立たず(スミレなどの小ぶりのものは結構ありましたが)、全体に量も少ないようでした。その中で、人目を引いたのがヤマブキの黄色です。一重のものが暗い山の中に鮮やかに花をつけていました。太田道灌の話に出てくる「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)一つだに無きぞ悲しき」の歌で有名なヤマブキですが、一重のものは当然ながら「実」をつけます。

足元でカラフルだったのはヤマルリソウでした。ムラサキ科同士ということで見た目はワスレナグサにそっくりです。園芸種以上に花も大きくこれが山野草?という感じです。

マムシグサやホウチャクソウ、チゴユリなど地味ながら山の景色に溶け込んだ草花を見ながらゆっくり歩いていましたが、なかなか絵にする場所が見つかりません。
見晴らしの道でツツジを描く予定でしたが、花が少なく、遠景の山を描くことにしました。針葉樹の合間に見える落葉樹の新緑がさまざまです。チラホラとヤマザクラの薄いピンクが残っています。虫との格闘の末の作品を渡してGWの一日をさわやかに過ごしました。


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