省力化は季節に関係なく


2008年11月11日

夏が遠くになるこの季節に、結構自動潅水のお仕事のお話にご縁があります。
うちの特徴として、この自動潅水の設計・施行は大事な部分です。
かつて自動潅水システムの黎明期に「潅水のK」と言われた、K専務と、直伝で腕を磨き
アフターサービスの極め細やかさが身上のS部長が中心です。
さまざまなご要望の個人邸や、省力化を意識したマンションなどの
緑地への工事も行います。
自動潅水は、夏はもちろんですが、屋上、壁面など、土の少ない場所での管理にも
威力を発揮します。
自動潅水は、文字通り、水圧や流量計算などの諸条件を考慮した上で、
植栽の位置や量や種類に応じて設計します。
植物の種類によっては水が特に必要なもの、あまりいらないものなど特性があります。
全自動の場合は時間設定ですので、末端の部品や、ホースの配置で、潅水量を
コントロールします。植物の特性に応じた設計は後の生育に影響します。
我が家も数年前から自動潅水のお世話になっています。
ユーザーの立場では、慣れるまで、設定変更はとても複雑に思えましたが、
慣れればいたって単純な作業です。
例えて言うなら(私にとってですが)、ビデオの録画予約より簡単かもしれません。
気温に応じた、まめな設定変更も植物だけではなく、水道代などの経済効果もあります。
そろそろ気温も下がり始めましたので、秋・冬型の潅水への設定変更をする時期です。
光量が減り、光合成も不活発になる低温時の加湿は、植物にはよくありません。
しかし、チューリップのように、寒い時期の水遣りが開花に影響を与えることもあります。
冬場つい水遣りを怠ると、春になって、貧弱な花が咲いてしまいます。
このあたり、適正な量の設定で、やり忘れの無い自動潅水が力を発揮しそうです。
自動潅水は、植物の管理に、もっと上手に道具として
活かしていただきたいシステムです。

急に寒くなりました


2008年11月10日

今日は、市内の二箇所の公園の除草作業と大道筋の花壇の除草作業でした。
公園の除草は年間管理3回のうちの最終の3回目です。
春、夏、秋と季節が変わり、雑草の様子も変わります。
以前ここにも書きましたが、そのうちの1箇所は地元の方のボランティアスタッフによる
それは見事な花いっぱいの素敵な公園です。
もう一つの公園は普通というか、人気の無い、ゴミが目立つ、ちょっと寂しい
感じの公園です。
それでも、雑草をきれいに刈り取って、目立つゴミを拾い集めると、すっきりします。
できれば、出入り口付近に小さなボックスか花壇でもあって、季節の花でも飾れば
きっと周辺が一気に明るくなるだろうなあと思います。でも、現実は厳しいです。
草花にかける予算というのはそんなに莫大なものではないと思うのですが、
緑や花のあふれる町というのはあまり、優先順位が高くないようです。
確かに、維持管理を含めた予算というのは積算しにくいものかもしれません。
しかも、予算がついても、今の競争入札制度では、質より低価格といった
感じです。何のためにする事業なのか。目的が明確な中での
品質の維持というのは、数字には表しにくいものなのでしょうか?
そんな時勢の中で、最近ボランティアの方々の花壇を目にすることが多くなりました。
地域の方の楽しみのためのスペースというのもこれからの高齢化社会の中できっと
必要なものだと思います。しかし、緑地管理は楽しいことばかりではありません。
体力や、技術的なことや知識が必要な場合もありますし、できれば、プロも一緒に
仕事の中で共存共栄が図れるような、仕組みができないかと思うのですが・・・
難しい時代です。
もっとも、一般市民による「玄人はだし」な管理の場所もありますので、
私たちも日々切磋琢磨しないと、プロとして通用しなくなるかもしれません。
まあ、良い意味での刺激を受けながら、植物のことをもっと勉強しなければと
思う今日このごろです。

つるべ落としの秋の日に


2008年11月2日

このところ、外作業が続いています。
日が短くなった分、作業時間が短くなります。
特に、除草や剪定は、切ったり、刈ったりする時間より集める時間がかかります。
夏場と違って、片付けを明るいうちにしようとすると、
収集作業は随分早めにスタートしても、ぎりぎりの状態です。
連日、真っ暗な中で照明機をつけて、荷物の積み下ろしをしていました。
加えて、大道筋の立体花壇の植え替えの時期で、大量の苗を仕入れています。
敷地一面に春の花(パンジーや、ストックやアリッサムなど)が
敷き詰められています。これも少しでも早く植え込みたいところです。
先日播いた、カリフォルニアポピーのまわりのホトケノザの除草も
気になります。思うことがたくさんあって、少々気持ちが焦ります。
こんなときの雑な気持ちが引き起こす結果に、自分自身が嫌になります。
小春日和を通り越して、汗ばむ陽気につい油断しそうですが、
ますます日が短くなり、外仕事の私たちの段取りがきつくなってきます。
今年は本当に気温が高い状態が続いています。常の状態ではありません。
6年前、父が亡くなったこの日、あちらこちらで街路のサクラの葉が紅く
鮮やかに燃えているようでした。
木枯らしと一緒に舞う色とりどりの落ち葉を見ながら、
ガラス一枚隔てた外の世界がまるで、虚像のようで、いつもの景色が
違って見えました。
友人の言葉を借りると「季節が私を置いていく」日々でした。
それでも、冬が来て、春が来て、夏が来て、同じ秋が来て。
植物相手は、変化を目の当たりにしながら、時間の先取りに追われ、
それがあわただしくもあり、また楽しさにつながったりします。
土や植物を触る時間がいろんなことから私を癒してくれたのだと
思います。
秋の夜長もまたよしとして、11月もがんばります。

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