つるべ落としの秋の日に


2008年11月2日

このところ、外作業が続いています。
日が短くなった分、作業時間が短くなります。
特に、除草や剪定は、切ったり、刈ったりする時間より集める時間がかかります。
夏場と違って、片付けを明るいうちにしようとすると、
収集作業は随分早めにスタートしても、ぎりぎりの状態です。
連日、真っ暗な中で照明機をつけて、荷物の積み下ろしをしていました。
加えて、大道筋の立体花壇の植え替えの時期で、大量の苗を仕入れています。
敷地一面に春の花(パンジーや、ストックやアリッサムなど)が
敷き詰められています。これも少しでも早く植え込みたいところです。
先日播いた、カリフォルニアポピーのまわりのホトケノザの除草も
気になります。思うことがたくさんあって、少々気持ちが焦ります。
こんなときの雑な気持ちが引き起こす結果に、自分自身が嫌になります。
小春日和を通り越して、汗ばむ陽気につい油断しそうですが、
ますます日が短くなり、外仕事の私たちの段取りがきつくなってきます。
今年は本当に気温が高い状態が続いています。常の状態ではありません。
6年前、父が亡くなったこの日、あちらこちらで街路のサクラの葉が紅く
鮮やかに燃えているようでした。
木枯らしと一緒に舞う色とりどりの落ち葉を見ながら、
ガラス一枚隔てた外の世界がまるで、虚像のようで、いつもの景色が
違って見えました。
友人の言葉を借りると「季節が私を置いていく」日々でした。
それでも、冬が来て、春が来て、夏が来て、同じ秋が来て。
植物相手は、変化を目の当たりにしながら、時間の先取りに追われ、
それがあわただしくもあり、また楽しさにつながったりします。
土や植物を触る時間がいろんなことから私を癒してくれたのだと
思います。
秋の夜長もまたよしとして、11月もがんばります。


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