手前味噌な話 その1


2007年8月16日

人間にも植物にとっても厳しい暑さが続きます。
うちのように植物相手の仕事は夏場の水管理は重要です。
直植えしたものは植物自身の根が水を求めて下に伸びていきますが
ポット苗や鉢植えや壁面の緑は人間の与える水が唯一の生命線です。
夏場でも大量の苗を仕入れて、それらを作業日まで管理するのは
面倒な上、枯らすリスクの高い作業です。
が・・・うちには秘密兵器があるのです!
某大手企業で肥料・農薬の開発に携わった後
『潅水のK』と言われたK専務とS部長の製作による
通称「エコ・スプレー」です。

エコ・スプレーによるポット苗の潅水風景

写真のように、ミスト状の水が水平に飛び散ります。
拡大すると、ノズルから細かい水滴が出ています。

今日のような暑い日は潅水のときに顔を近づけると
まさに『肌水』状態で気持ちが良いです。
適切なスプレーノズルを選ぶことで、潅水面積をカバーし、
ジョイントでいくつも連続します。高さも状況に合わせます。
さらに女性でも簡単に持ち運び可能です。
潅水コンピュータを取り付けると完全自動です。
蛇口に取り付けるので、二口蛇口にすると通常のホースも使用できます。

ちなみにうちは明け方と夕方に設定しています。
条件によっては他の潅水器具(点滴ホースや鉢植え用のドリップなど)と
組み合わせたシステムも設計できます。
実はこのエコ・スプレーのシステムはハナショウブで有名な
堺の白鷺公園の苗の圃場で利用されています。

圃場内では苗の高さや腰水の深さに合わせてエコ・スプレーの高さを調整

花の咲き具合に大きく影響する春の連休中などの、
職員の方々の休日の潅水作業を自動化しました。
今年の花はご覧のように見事でした!
(というか、『今年も』でしょう。去年を知りません。スミマセン)

次回は個人邸での事例です。
今ブームの苔玉の夏場の管理に困っておられた施主様のために
S部長が設計したシステムです。


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