神戸花鳥園


2007年9月24日

連休の最終日、神戸空港近くの花鳥園に行きました。
天井から吊り下がる、4m近くの色とりどりの花。
しかも、葉も花も色あせず、虫も食わず、最高の状態で
輝くような大きな花をつけているのです。


腕時計と比べた球根ベゴニアの花の大きさ

ベゴニアなどのアフリカの高地原産の植物に合わせて、
室温は夏場の今ではひんやりと感じる温度です。
たぶん冬場は暖かく感じる状態です。
温度管理はもちろん、水管理も施肥も全て制御された全自動です。
その代わり、きめ細やかな観察や花がらつみなどの作業は
高所作業車による手作業です。
たくさんの吊り鉢の下は、ゆったりとしたスペースに
テーブルと椅子が置かれ、食事や休憩ができます。
段差が無いので車椅子の方も問題なく楽しめます。


シャンデリアのようなフクシアを見上げて

花を頭上や視界に臨んで妙にリラックスできる雰囲気がこれまでの
温室タイプの植物園とは異なります。なぜ?と考えて思い至りました。
上下逆転なのです。もちろん目的は異なりますが、
通常の温室タイプの植物園では
地面いっぱいに植えられた植物の隙間をぬって通路があり、
人はそこを一列に移動します。ゆっくり長時間歩くのは結構
疲れます。頭の上には広い空間が広がります。
花鳥園ではその頭の上の広い空間いっぱいに植物が垂れ下がり、
その分あいた床空間は座ったり、縦横無尽に移動できる
スペースになっているのです。
吊り下がり効果は、利用された植物が先端に美しい花を持つので
抜群です。また通常の栽培では徒長を避けるために
切り戻したりするものも伸ばすだけ伸ばせば自然に形が
整ってきます。
例えばトラディスカンティアはよく見慣れたものです。
鉢植え状態では変哲もないものですが、大きく吊り下げると見事です。


トラディスカンティア

花鳥園の名のとおり鳥と戯れるのも楽しかったです。

加茂社長の考え方もすごいと思っていました。
昼食のときに何気なく横のテーブルを見たら、
ご当人らしき人が周りを観察しながら食事を取っておられました。

何だかビジネスの極意も見たような気がしました.

葉芽(ハメ)は夜ひらく♪


2007年9月19日

今日は久々に全員体制の大道筋沿いの作業でした。
立体花壇の入れ替え作業と平行して、除草、潅水作業です。
堺市は敬老の日に、ニュースで、気温35,4℃という残暑の厳しさが
取り上げられたほど、真夏と変わらない状態です。
それでもよくある、『緑地の樹木の根元や、草花の周辺に
元気いっぱいに茂る雑草』という風景は全くありません。
炎天下に延々と草と格闘してもらった成果は見事です。
立体花壇の入れ替え作業も無事にすみました。
今回は市場で仕入れてすぐのものを植え込みました。
ただ残念なのは見栄えです。
これから育っていく苗は、植えた直後は華々しくは見えません。
四車線越しに見えるとても細長い花壇(0.3m×19.6m×2段)を
どんな風に扱うか試行錯誤が続きます。
さて、表題ですが。K専務のダジャレの真似をしたわけではありません。
(最近では反応が無いと、自分で突っ込んで解説もつきます・・・)
前回取り上げたコスモスの苗を毎日ながめていると、
どうも夕方見た大きさより朝に随分大きくなっているような
気がしたからです。
朝見て、夕方見てもそれほどの変化は感じません。
単に感じたのではなく、
『昼間植物は、光合成で、光エネルギーで栄養を作り出す』
『夜間植物は呼吸しながら、日中貯めた栄養をエネルギーに変えて、生長する』
という学生時代に理科で習ったことを改めて思い起こしたのです。
実は先月、このような植物生理も含めた、植物の知識や、
栽培技術、土壌学や、防除等の勉強をして、
グリーンアドバイザーの資格試験を受けました。
多彩な講師の先生の講義を受けた後に受験するというものでした。
内容は非常に濃く、テキストはこれから大いに役立ちそうです。
受験者は実際に植物を扱う仕事や機会の多い方、
その方面の企業の方や関連の専門学校の方たちでした。
普段見聞きしていることも、きちんと系統だって学ぶと
目からうろこで面白かったです。
もう少し植物のメカニズムを知りたい気がしました。
今日発表があり、合格しました!
ちょっと嬉しいです。

コスモスの苗づくり


2007年9月17日

大道筋の仕事では、のべ数百メートルの平面花壇の除草や、潅水。
立体花壇の植え込みなどがあります。
その中で、秋に100mほどの平面花壇に
コスモスの花畑を作るという設計が入っています。
現在そこにはひまわりが咲いています。
休耕田にコスモスの種をまくのと違って、ひまわり畑を撤去後すぐに、
コスモス畑にしなくてはなりません。苗数は3000株。
9月末の植え替えの時期に花芽を持った20cmぐらいの苗というのが条件です。
11月末まで咲き続けるように、やや遅い目の苗です。
しかしそういう苗は生産農家や市場には出回りにくいものです。
それで、今回は自家製で種を蒔いて苗を作ることにしました。
K専務が設計施工管理担当です。
この暑い時期、水遣りはエコ・スプレーによる自動潅水です。
種は8月24日にまきました。
並べると結構スペースを取ります。
種まきも、間引きも、除草も一つずつポット苗と向き合う、手作業です。
それだけに、ちょっと愛着がわきます。


3000個のコスモスの苗

どんどん大きくなるにつれ、病害虫の発生も出始めます。
早めの対策に薬剤散布を行い、まさに手塩にかけています。
作業の場が狭いので、座り込んですると、結構重労働です。
毎回責任者のぼやきが聞こえます。
この連休は、他の花の水遣りに行ったついでに様子を見ています。
黒い糞跡があって葉っぱ全部がかじられたものがありました。
これはヨトウでしょうか?
よく見ると葉っぱと同じ色のバッタが新芽をかじっています。
思わず私と目線?が合いました。実は一昨日も昨日も大きなカマキリを
コスモスの葉陰に見ています。しっかり番人?をしてくれているようで、
カマキリに声援を送りたいところです。ただコスモスの茎が細いので
ユラユラと、足場の悪さに苦労しているようでした。


私に目撃されたバッタ

今日は記念すべき、3000個のうちのただ一つの先端に花芽を見ました。
植え込みまで後1週間あまり。
道路の中のコスモスの花畑を何とか出現させたいです。

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