スティング 2


2012年12月5日

人間の記憶はどんどん薄れていきます。 薄れると同時に内容も変わってしまいます。
以前Mさんと映画の『スティング』の話になりました。
私「Mさん、この映画観た?」
M「観たと思います・・ええと。最後に警官に一斉に銃で撃たれるんですよね」
私「それは別の作品で。同じロバートレッドフォードとポールニューマンの・・・」
M「ハイハイ。女の人の出てくる。エエと・・クライドとボニーの」
私「そうそう。その『明日に向かって撃て』とは違うよ」
結局私たちの話していた映画は『俺たちに明日は無い』でした。
見聞きしただけの記憶ではあいまいです。やはり文書の記録はものを言います。

G社が自治体に提出していた文書の内容を、下請けのT社に直接確認しました。
至ってシンプルでした。着手金は現金で支払われ、大きな金額は銀行振り込みです。
G社からのお金について今度はT社は、振り込まれたO西小芝生化工事代金から、
一部(設計料)を差し引いた金額を
S氏の口座に、内訳もなく金額だけを振り込んでいました。
現金の方にはS氏の領収書がありました。 どちらも5月の日付でした。
助成金の申請許可が下りる前の日付ですが。

ようやく連絡のついたS氏に「振り込まれている事実」を問いただすと。堂々?と
「それは、昨年別の工事を請けたときのG社の未払い分です。
第一、そんな時期にお宅と契約していない。
着手金に関しても、8月にG社から請けた別の工事代金をそのお金でT社に
支払うようにG社から指示されて支払っただけだ」と譲りません。
すぐにG社の担当に確認すると・・・ 「S氏の言い逃れでしょ!第一、未払い工事の件は
S氏が追加工事を勝手にやって 請求しているだけで・・・」

真偽はともかく、どうも私たちは、3社の工事関係の揉め事に 巻き込まれているようです。
少なくとも、三社は、私たちより深くつながっている ことも間違いなさそうです。 
それでも、きちんとした契約書、請求書、領収書があるので幻のお金が支払われた
『事実』になっています。
しかも、どうも私たちだけが黙ってあきらめたら、他はみな円満に収まる?と言う
構造になってしまっていました。ちょっと(たくさん?)人間不信になりました。
 「気の毒に」と言いつつ、「でも工事は無事に済んだのですし、子供たちも喜んでいる
のですから」と言われます。
多分民間の工事なら途中で、引き上げるのでしょうがそれもかないませんでした。

この件に対しての世間一般の考えは『ダマされる方が悪い』でした。
そう言えば、映画スティングのラストも騙されたのは『悪い』人でした。
ごまめの歯ぎしりでしょうが、学校関係の友人たちには、
「道徳の時間が復活するなら 『努力は大事ですが、報われないこともあります。
ダマされると、自分も、 まわりの人も困るので、人を簡単に信じてはいけません』
と子供時代からしっかり 教育してね」と言っています。


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