土から生まれるもの


2008年8月22日

今日は、大阪市内にあるD社に年間メンテナンスの作業に伺いました。
D社の社長さんは男性には珍しく、樹木だけではなく、お花もお好きな方です。
本社の入り口の長いフェンス壁面は24個ほどのハンギングバスケットを飾り
足元は花壇をしつらえて、宿根草や、樹木の合間に、1年草の花を植え込んであります。
本社以外にも広い駐車場や少しはなれたプラント施設のそばにもハンギングバスケットを
含む同じような花壇があります。
地域の方たちや訪れる方、社員さんに季節折々の花を楽しんでもらいたいと
いうご希望から生まれたものです。
うちはバスケットや1年草を、年4回ほど交換し、季節感を出すようにしています。
さらに、もう一つこの花壇には役割があります。
この花壇やハンギングバスケットの土は、D社事業の副産物である廃土を土壌改良材で
改良したものなのです。D社が力を入れておられる環境保全の取り組みの一環として、
ずっと街中を彩る花壇を維持してこられました。


本来捨てられるはずだった土から、カラフルな花が生まれ、街を彩る景色は
ちょっと格別なものです。
うちは、共同出願させていただいた、土壌改良材の開発から、自動潅水を含めた
敷地内の緑地の設計・施工、また現在植栽管理まで関わらせていただいていますので、
余計思い入れの深い花壇です。
花の品種選びから、仕入れ、植え込み、養生、管理。
うちがこの花壇で年間に扱う苗数も10000株を超えます。
作業中に、通られる一般市民の方に「きれいね!」と声をかけられることも
あり、とてもやりがいのあるお仕事です。
今日の作業では、訪れるのは人ばかりでないことが分かりました。

コンクリートに囲まれた都会の一画に、社長さんのご方針で生まれた、
小さなオアシスは、今日もいろんなメッセージを発信しています.

Read more of this article »


ページトップへ