虫が値打ちのある日もあるのです。


2008年7月31日

昨日作業に入った公園の一つは、お花がいっぱいの花壇があり、
地面にはネコや犬の糞もゴミも落ちていませんでした。
地域のボランティアの方が管理されているのです。
私たちの仕事は周辺の除草(というより芝刈りに近い)や
抜きにくい、遊具や花壇脇の雑草の除去でした。
きれいな公園をよりきちんと仕上げる作業はいつもと違ったプレッシャーがあります。
見た目も素敵な花壇でしたが、何より、春に作業に入ったときに
公園の中でたくさんの子どもたちが遊びに来ていたことに驚きました。
作業中も、子どもたちに「もう入っても良いですか?」と聞かれるぐらいです。
ベビーバギーの若いお母さん方も含めて。最近あまり見かけなくなった
にぎやかで安心して集える公園なのです。しかもきれいな草花に囲まれています。
さすがに真夏の昨日は人影があまりありませんでしたが、
ボランティアの方とお会いしてご苦労を伺いました。
7年間の歳月をかけて荒れた公園が今の状態になったそうです。
なかなかできることではありません。
手入れも行き届き、利用者も多い、街中の公園としての理想の姿でした。
さてボランティアと言えば、うちのK専務もなかなかのものです。
一仕事終えての夕刻、敷地内花壇で何をしているのかというと、

ヒマワリの葉の食べ跡を見つけて、

その主を捕獲しようとしているのです。

以前、目の前で飛んでいるタマムシを手で捕まえるという
人間カメレオンのような瞬間技を拝見したことがあります。
獲物はリサイクルのプラスチック捕獲容器に入れます。

この週末、西宮で行う子育て支援の講座のネタ集めだそうです。
「○山よりよほどいろんな虫がいる」と苦笑(本来は害虫駆除の対象ですが・・・)
しながら、昆虫にはやや緩め管理の敷地花壇で虫を集めています。
実はK専務は京都(花空間けいはんな)でも講師として講習会に招かれています。
参加の子どももさることながら若いお父さんお母さんが大いに楽しむそうです。
数年前の夏休みに、うちで地域の子ども対象に観察会を行いました。
マイクロスコープを使って、事務所のテレビ画面に虫や花の構造を拡大して映し出し、
フイリヤブランの葉でバッタを編んだりしました。
ここ最近はそんな時間が取れないのがちょっと残念ですが。
夕方遅くみなが帰る頃、そのときの参加者の子どもが弟を連れて久々に立ち寄りました。
3年前、お姉ちゃんに連れられた低学年の男の子も今は5年生です。
お姉ちゃんへのプレゼントにヒメヒマワリの花枝と、パイナップルの香りのする
葉(パイナップルセージ)を渡すと嬉しそうに持ち帰りました。

怖い夏


2008年7月30日

この夏、屋外の作業をして、本気で身の危険?を感じています。
昨年も確かに暑かったのですが、何か違います。
助っ人の若手のItさんに尋ねても、さすがの彼も「きつい」と言います。
加齢の問題だけではないようです。これからはこの異常さが通常となるのでしょうか。
昨日は、マンションの年間管理の低木剪定でした。
ぎりぎりの予算内で精一杯努力をするのですが、
管理人さんから容赦の無い「サービス仕事」を要求されると、
少々、モチベーションが低下します。
一生懸命やるほど損をしてしまう世の中の仕組みにはやりきれないところです。
昼休みに高台に吹く風が唯一のなぐさめです。
今の時代は一次産業も含めて、このような屋外作業が軽視される傾向があります。
バーチャルで、夏場であろうと、外気温に関係の無い仕事で高収益であれば
よほど奇特な人で無い限り、そちらを選ぶでしょう。
人口減、高齢化、異常気象、格差社会。その結果の社会不安や、最近の
理解不能な事件の数々。
植物の、人の心に与える効果を信じてこの仕事を続けていますが、
なんだか、めげてしまいそうです。
今日は公園の除草作業です。二手に分かれるので、各自負担は厳しくなりそうです。
とにかく、暑さに気をつけます。

こんな便利なものがあったなんて!


2008年7月25日

以前ここにも書いたのですが。
思い入れのある芝生の管理を他人の手に任せることになった
Sさんご依頼の、自動潅水の工事が終了しました。
S部長とK専務が仕上げました。担当したS部長の話です。
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今回は、全自動ですので、コントローラーを設置しました。

広い、芝生を剥がさずに、最小限度の配管分だけの手掘り作業
を行いました。個人邸向けで、少ない水量でも作動する
節水型スプリンクラーを5基設置しました。
この個数は、何度かSさんと打ち合わせた上で、潅水面積から
割り出したものです。


赤い矢印
にスプリンクラーが設置されています。

その結果芝生だけではなく、花壇にも水が行渡るようになりました。

「水やり3年」と言いますが、水やりほど簡単なようで難しいもの
はありません。これまで大事に管理してこられた芝生への水やりを
自動化するにあたって、Sさんは熱心に、設定した時間に出る
スプリンクラーの水の出具合もチェックされました。その上で、
潅水範囲の不具合についての微調整を依頼してこられました。
位置の調整や散水角度を広げ、最終的には、もう1基設置することで
ご満足頂けました。
表題は、お見積もりの依頼から、施工前の打ち合わせ、
実際の工事後の微調整など、それなりの時間をかけた後の
Sさんの口から出た言葉です。
そんなお声を聞くと、苦労も吹き飛び、この仕事にやりがいを感じます。
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まだまだ猛暑は続きます。真夏のお庭の維持をあきらめてしまわずに、
ちょっと楽をしながら、青々とした緑のお庭をキープするのに、
プロの技術を利用しませんか?

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