番外編 英語に浸る?


2008年1月6日

エコ・ワークスは4日から始業をしていますので公的に
私はもう完全に年末年始気分は吹き飛んでいます。
でも、私的には今日ようやく年末年始の物事は終了しました。
最後の仕上げはいつも、ニュージーランドから届くカードの返礼に
英語で四苦八苦することです。
実は10年ほど前に、ニュージーランドのある方にお話を伺う機会がありました。
その頃ニュージーランドは行革の最先進国として、日本からも取材を含め
たくさんの方が訪れていました。
その行革で大鉈をふるった担当者のロジャーさんという方です。
ロジャーさんはアイルランドから鞄一つと自動車1台で、
ニュージーランド政府の一般公募に応募し、行政手腕を発揮したというつわものです。
もっとも行政の中枢に外国の方でも一般公募するというシステムは
日本では考えられませんが。
私がお会いした頃のロジャーさんは、ある地方都市の事務総長
(市長に次ぐ実質の行政の最高責任者)に抜擢され、
ひどい赤字の市の財政を立て直しの最中でした。
ロジャーさんは風貌もとても迫力のある方です。
声も大きく強烈な印象を残します。
通訳の方を通して私の心に焼きついたロジャーさん語録があります。
まず、「カスタマーサティスファクション(顧客満足)」と言う言葉です。
今でこそ、郵便局も民営化する時代ですが、当時役所の方が
一般市民を顧客と呼んでいることに驚きを感じました。
またさまざまな行政サービスに「受益者負担」ということを述べておられました。
これも財政難になってきた日本でもそろそろ出始めた言葉ではないでしょうか。
また地震の多いニュージーランドで防災センターも立ち上げられ,
「48時間は自己責任で身を守る」ということを市民へ周知徹底されました。
今では日本でも珍しくありませんが、役所頼みの傾向にあった私たちには
新鮮でした。想定の震度7(?)も、
「これ以上の災害に備えるのは意味がない。私もきっとこの世にいない」
とニヤリと笑って言うのです。
安全対策も限度のあるコストであることを改めて知りました。
既存の社会資本を徹底的に生かす合理的精神は見事でした。
「この施設は以前公共の○○だった」という中には
仰天しそうなものも含まれていました。
当時の日本はバブル崩壊後の「失われた10年」と今呼ばれている時代でした。
遅々として進まない改革に話がおよぶと「日本人はまだ食べて行ける。
ニュージーランド人は本当に食べて行けなくなったのだ。」
と言われました。
公共のバスに広告したり、役所の空き部屋を貸したり窓口業務の電子化などなど
さまざまな政策はその後、日本でもあちらこちらで取り上げられていました。
後日、財政難の別の市に請われて異動され、辣腕を奮われていました。
の、ロジャーさんのカードが、届くのです。
市役所から私の名前に「ロジャー」というサインだけのものです。
それでも私はすっかり恐縮です。
あまりに緊張しすぎて毎年、頂いた後に、つたない英語で、必死で返事を出す
というのが慣例になってしまいました。
日本の賀状に置き換えればとんでもない失礼な話です。
日本語なら、すらすら書ける文面も、英語となると短い文章でも
学生時代のコンプレックスがよみがえり、
情けないことに落ち着いて書くのはいつも三が日明けの状態です。
自分でも呆れるぐらいに真剣に書いて投函し、
ようやく私の新年の行事が終わります。

あけましておめでとうございます。


2008年1月1日

新しい年が静かに明けました。
歳末のあわただしさがウソのよう。無事に年を越せてホッとしています。
家に帰れば普通(以下かな?)の主婦ですので、御節作りや掃除など
切羽詰った状態でこなしていかなければなりません。
思い出しても手に汗握るカウントダウンの大晦日も
久々に戻った息子たちと、夫の協力で無事に乗り越えることが出来ました。
日々の暮らしの中の、ごく普通の生活感覚をこれからも大切にしながら
仕事に生かしていきたいと思います。
また、一年、思いっきり汗をかいて、悩んで、笑って、元気に
前進していきたいです。
どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。

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