眠れない夜に見る夢は。


2008年1月30日

私の父は亡くなる2週間前に私にこう言いました。
「お前は、いつでもつかんでいるものを放すことができる。
そのことを忘れるな。」
父が亡くなった後、それまでの状況が一変しました。
私や弟のS部長は途方に暮れる日が続きました。
それでも、(いつでも放すことができるのなら、
もう少しがんばってみよう)という気持ちがこの5年間を支えてくれました。
すべてを放すことは無かったにせよ、欲、無意味な意地、
必要以上の自尊心、そして時に夢、の一部を手放すことで、
いつも壷の中から手が抜けないような状況から脱け出せました。
失ったもの以上のさまざまな出会いや、機会に感謝しながら、
また新しい経験に挑戦したいところです。
明日もまたどんな一日になるのでしょうか。

初雪です。


2008年1月21日

昨日から飛びっきりの冷え込みでした。
朝起きたら屋根の上も庭も真っ白でした。
思わず、私の中の野生?部分が(オオッ!)と叫び、
すぐに年齢相応に戻りました。
耳を澄ませ、ほの暗い外を見回し、道路で普通に
自動車が動いているのか確認です。
堺市でも、この泉北ニュータウンあたりは非常に寒く、
開発で元の地形が大幅に変わって山や谷が無くなっても、
雪が良く降ります。
しかもほんの駅二つで気象が違います。
以前大阪市内に通勤していた頃、
どうしようもない積雪に長靴を履いて、完全武装で出かけました。
ところが隣の駅を過ぎた途端に
雪が景色から消えてしまいました。
電車の窓から道路を見ると、雪をかぶった自動車の数も
だんだん減っていきます。地下鉄を乗り換えて、
市内に出ると、もちろん長靴人間はほとんど皆無で、
ちょっと恥ずかしい思いをしたことがあったのです。
先週300個ほどの苗を植え替えたものが心配で
すぐに温室に移動です。温室というと何だか暖かそうですが、
ヒーターなどの無い、いわゆるビニールハウスです。
だからこの時期は温室内といえども厳しい環境です。
屋外と比べると、寒風にさらされることが無い分、
まだましという程度です。それでも生育には差が出ます(今月の花トピック)
夏は逆に暑いので、うちの場合の「温室育ち」は
ある意味、そこで生き残れるほどたくましい?ことを意味します。
屋外では、球根類もすっかり雪に覆われています。

パンジーなどは雪に当っても霜にあたって葉も凍り付いても、
結構強く復活します。ちなみに耐寒温度は-10℃です。

アネモネも寒さに強い花です。もう花が上がっています。

早春を告げるユキヤナギの花芽も今日で少し歩みを
遅くしたかもしれません。

このユキヤナギはピンク色の花の大きな品種です。
少し心騒いだ久々の雪景色も、午後には融けてしまいました。
明日は剪定作業と、土作り作業に分かれます。

君がため 春の野に出でて若菜摘む・・・


2008年1月15日

と言いたいところですが、残念ながらそんな優雅なものではなく。
連休明け(風邪明け)の今日は大道筋の花壇(200m)の除草作業でした。
先週からA子さんを筆頭に、KさんやT部長でだいぶ進んでいます。
この仕事は花壇ごとに設計書で何回かの除草が決められています。
今日作業をしたのは、夏枯れが一番激しく、補植苗の数の多い
ガザニアが植えられている花壇です。ここは夏場やっかいな
カヤツリグサ科のハマスゲ?が繁茂していたところです。
夏場ここで海岸の砂浜のような感じのやや固めの水気の無い地面から
ハマスゲの根を切らないように堀り採っていくのは結構辛気臭い作業でした。
ところが冬になると様子が一変しました。
一面青々とした、タイトルにあるような、まるで春の野原のような情景です。
目立つのはホトケノザ、ハコベ、ナズナ、オランダミミナグサ、
ナガミヒナゲシ、それにノボロギクが少々です。顔を出したばかりで
「おいしそう」なものがほとんどです。道路を通る車の音や
阪堺線の音が無ければまさに「春の野」です。
その中でホトケノザはもっとも大きく勢力があり、とるのが厄介です。
ちなみに春の七草のホトケノザはこの花ではなく
キク科のタビラコだと言われています。
これらの草花の根が湿った細かい粘土のような土をしっかり
抱え込み、振るっても落ちずに、そのまま根鉢ごと花壇からめくれて
しまい、土マットつきの草&土山ができてしまいました。
簡単に抜けないので作業がはかどりません。
土の状態も夏場と冬場では全く異なります。
ここの土は、粒度としては細かいものが多く、通気性もあり、
適度な水分があると、植物の根の生育にはとても良いようです。
が、乾燥しすぎると、カチカチになって、水持ちも悪くなり、水切れで
枯れやすくなるようです。
堺の真夏の、道路の真ん中には合わないかもしれません。
植物の育ちやすい、しかも除草しやすい土に改良したいところです。

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