つぶやき


2007年5月17日

毎日土を踏んで、毎日植物と関わって、強い日差しを浴びている生活がとても楽しいのです。悲惨な事件をニュースで知れが知るほど、ごく普通の日々を送ることの幸せを感じずにはいられません。複雑に生きて悩むより、至極単純に自然と向き合うような時間を、もっと若い時期に取るべきではないかなあと思います。自然が相手では簡単に理屈どおりにはなりません。
今日は午前中に雹が降りました。5月に雹というのも珍しい気がします。とても激しい音でした。その後の日差しは初夏を思わせる少し強い照りでした。
めまぐるしく天気が変化しても、ゆっくり確実に季節はめぐります


私はずっとデスクワークでした。
やらなければいけないこともたくさんあるのに心の一部は山の中のようにシーンとしています。このような時勢に心穏やかに過ごすというのは不謹慎?なことかもしれませんが、
そんな気持ちについ浸ってしまうというより浸りたい自分がいます。
夜、高校時代に読んだ上田敏の詩を思い出しました。
春の朝
ロバアト・ブラウニング
上田敏訳
時は春、
日は朝(あした)、
朝(あした)は七時、
片岡(かたをか)に露みちて、
揚雲雀(あげひばり)なのりいで、
蝸 牛(かたつむり) 枝(えだ)に這(は)ひ、
神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。


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