亜熱帯植物


2007年5月16日

先週末に母の生まれ故郷の奄美大島にいっしょに行ってきました。母は大阪で育ちましたが母方の祖母の兄弟や母の従兄弟の方々がたくさんおられます。
懐かしい親類の方々にもたくさんお会いして暖かいもてなしを受けました。私にとっては30年ぶりの訪問です。
子供時代とはまた一味違って奄美の植物に興味を持って見てきました。
中でもサネンバナはちょうど花の季節でした。ある世代より上の方は三沢あけみの「島のブルース」というヒット曲をご存知だと思います。
その中に出てくる「♪泣けば揺れます。サネンバナよ♪」のあの「サネンバナ」です。

サネンバナ

★和名はゲットウ(月桃)と呼ばれるショウガ科の多年草です。葉には独特の香りがあり、抗菌作用があるそうです。奄美では梅雨の始まる頃から咲き始めるポピュラーな花ですが、同時に葉は色々利用されるので庭先にも必ず植えられています。この季節ヨモギ餅を葉でつつんで蒸した「カシャモチ」というお菓子がよく作られます。今回も行く先々で手作りの餅を味わわせていただきました。なんともいえない癒しの食べ物です。

カシャモチ

陶器のようなツルンとしたつぼみが並んでいて先がうっすらピンクになっているあたりが月桃の名の由来でしょうか?
海岸沿いにはアダンが茂り、大阪では造園樹の低木として利用しているハマヒサカキが2m以上の大きな木になって群落を作っていました。ソテツも剪定などの手入れなしにニョキニョキという言い方がふさわしいような枝?分かれしています。年輪の代わりの節目の数で樹齢を測ることを教えてもらいました。

ソテツの樹齢は木肌の層の数を数える


島のやや中ほどの金作原は、ヒカゲヘゴの巨大自生地で、ゴジラの撮影現場として有名です。

見上げるようなヒカゲヘゴ

映画ジュラシックパークの一こまのように、ガサガサと頭上の葉が揺れたらどうしよう・・・という雰囲気でした。もっともゴジラよりも足元のハブの方が怖くて分け入ることはできませんでした。島の人でも最近は目にすることの無いハブだそうですが。
「植えた覚えも無いのに生えてくるのよ」と赤ちゃんの頭ぐらいの実をつけたパパイヤ。

親類の家の畑隅のパパイヤ
南国では植物がみなダイナミックで生命力にあふれていました。
サンゴ礁の海からの日の出


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