目に見えないけど怖~い話


2016年7月19日

K専務が主体となって、大阪市内の幼稚園の植栽工事が始まりました。
素敵な新築の幼稚園の園庭に、これも自然な風合いの植栽が設計されて
います。こだわりの設計の中で、K専務がイメージに合ったシンボルツリーを
見つけてきました。いろんな樹木の仕入れ方がありますが、個性豊かな木が
欲しいときにとても頼りになるM社さんの樹木です。鉢を合わせて6m近い
大きな木でしかも、面白く曲がっています。根鉢の重量も相当です。

都心部でも古い地区は、意外に道路の道幅も狭く、自転車や歩行には便利
ですが、大きな車を入れるのは少し厄介です。車で作業地まで運べない場合
は、ぎりぎりまでの場所に、外側から吊り下げて入れたり、大きさによりますが、
人力でひっぱっていきます。今回は、外側の道路幅に合わせた大きさの車を
使って、吊り下げて入れることになりました。
Exif_JPEG_PICTURE
よく、『大は小を兼ねる』と言う言葉を使いますが、こと搬入車両に関しては、
『大』が全く役に立たないことがあります。現場の搬入経路は、事前の調査で
確認しないと危険です。図面や地図でもある程度はわかりますが、やはり
現場を実際に確かめないと分からないことはよくあります。
資材の手配のときに、どの大きさの車までが搬入可能かを伝えます。

逆に、目で確かめても分からないこともあります。地面の下には、電線や水道管他、
いろんな管や、以前の建築物の名残(基礎)があり、地表面からは見えません。
この業界で『引っ掛ける』と言うのですが、管や電線を切ってしまうことがあるのです。
引っ掛けた後の処理は厄介なので、何かありそうな所を掘るのは『怖い』です。
大きな木ほど鉢が大きく、植え穴も深く広く取るため、重機で省力化したいところ
ですが、埋設物をひっかけるリスクが高くなります。
今回K専務は、重機ではなく、人力での穴掘り作業を選びました。
Exif_JPEG_PICTURE
案の定、出て来ました・・・

Exif_JPEG_PICTURE

植え穴がかすめた配管

Exif_JPEG_PICTURE

基礎が出てきたので、それを割りながら掘ります

工程がスムーズに流れました。設計上、とても丈夫な樹種が多いですが
後はこの季節ならではの水管理が決め手となります。

Exif_JPEG_PICTURE

植え付け後の剪定

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

水極めの後、水鉢にたっぷり水を注いで


ページトップへ