大きいことは良い事だ♪


2015年3月6日

今週初めから始まった、高速道路下のサクラの木の植栽や防草シートの工事は
1/3の1期工事が終了しました。仕上げは、まだ先です。
以前にも公園の植栽でお世話になり、その後の管理でもご縁のある設計のSさんの
C研究所様のお仕事です。

数年間続いた高速道路の建設もいよいよ最終に近づいてきています。
土木工事というのは本当に規模が大きいです。
以前に、土木関連の学会の発表会に参加したときに、土の『挙動』と言う単語に圧倒されました。
普段私たちに馴染みのある『人が扱う』土ではなく、『山が動く』がごとくの土の量です。
スケールの大きさは、重機のバケットの容量にしても、私たちが普段使用するものとは
時に桁も違います。そんな土木の方に、サクラの木の植え穴を掘っていただいたのです。

通常の植栽では、自分たちで植え穴を掘るのですが、特殊な工事現場で簡単に出入りできません。
しかも工期が迫っているので、地下の変なもの?を引っ掛けるリスクは避けたいです。
もちろん土壌改良の攪拌などはこちらの重機で行います。

サクラの専門家の『サクラは大きなものよりできるだけ苗木を植えた方が後の育ちも
根付きも良く、大きなものを植えると逆に縮む』という教えと、見栄えのある大きさとの
兼ね合いから、高さが2.5m~3mのものになりました。サクラの周囲は全て管理に
手がかからないように防草シートで覆います。
本数は一期工事分は8本ほどでした。植え穴が8個、『ポツポツ』と広い場所にある
『はず』でした。

が・・・初日は見事に度肝を抜かれました。『やや大きめ』に丁寧に掘って下さったのですが
造園屋が考えるひとまずの根鉢分ではなく、将来の成長を見越してのスケールの大きな穴でした。
通常の1.5倍の土壌改良材(120ℓ)の黒い塊は、その穴の中に入るとまるでたこ焼きの
『タコ』並みでした。
可愛い?0.1㎥バケットの重機がそのまま穴の中に落ちそうでした。


とまあ、当初みな頭が真っ白になる状況でしたが、そこは土木も造園も『土は土』です。
月面様の状態から、人力も含めて埋め戻して、翌日のシート張りは多人数でかかりました。
ようやく公園風に仕上がりました。高速道路の下なので、後の水管理さえ順調であれば、
ここのサクラはのびのび育つことでしょう。
後半戦はちょっと先です。

 

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