雨です


2015年2月26日

天気予報どおりです。
最近ずっと、ランドケアのS社長と、Uさんは潅水工事に出向いています。
高い木に上る造園作業ではなく、地上の作業の多い潅水工事は、大雨の中でも
作業が行われることがあります。もちろん危険な状況では中止ですが。
今日の雨なら通常通りの作業でしょう。いつもなら昼休み時に連絡が入ったり
するのですが、さすがに今日はなしのつぶてです。雨合羽を重ね着して、
しかもドロドロの手袋を脱いで、ポケットから携帯を出すのは至難の技です。
とにかく、雨をぼやく暇も無くがんばっていることでしょう。

年度末はさまざまな仕事の仕上げの時期でもあります。
また年度内に仕上げるために短期間に一気に準備する仕事も含みます。
K専務は近々行われる植栽工事が、効率良くできるような小道具づくりで
温室にこもっています。ちょっとした道具の工夫は作業能率に大きく影響
します。
今回、コの字になった長さ30cmほどのピンを大量にシートに打ち付ける
作業も含みます。
昨日私も試しにピンを地面に打ちつけたのですが、結構力が要り、しかも
片手でピンが広がらないようにつかんでおかないと、深く入っていきません。
軍手がSサイズの子ども並の手の私にはちょっと厳しい作業です。K専務に
半分本気で、『アイアンクロス?仕様』の小道具をリクエストしていますが。
多分スルーされることでしょう。
何かにつけて手が小さいのは、この業界では不利です。

私は、植替え作業の花苗調達の準備です。予算や数量を見ながら計画します。
最近市場で仕入れるときに、新種が次々に出てくるので名前を覚えきれず
苦戦です。できる限り新しい品種も試したいので仕入れているのですが
なかなか頭に入りません。何せ脳ミソの容量が満杯なのか、新しい名前を
覚えようとしたら古いのを忘れたり。トンチンカンに覚えたり。
今日も名前を確認しに、苗置き場に行って戻ってきた時点で忘れてしまいました。
もっとも、MさんとK専務に、何をしに行ったか覚えていただけまし。と
言われましたが・・・

本当に、よく降る雨です。

東風吹かば


2015年2月25日

サクラの歌の後に、ウメの歌が続くのは順番が逆ですが。

我が家の近くの、梅林で有名な公園の入り口の看板に、表題の菅原道真公の
『東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主無きとて春な忘れそ(春を忘るな)』
の歌が載っています。今年度は、さまざまな種類の梅パンフレットも
置いてありました。堺市の公園協会で作成されたものです。

私にとって2月は、比較的良くない思い出が多かったので、いつも
この時期は気分的に沈みがちです。
そんなときに、道真公の歌を、「どんなことがあったにせよ。
梅の花のかぐわしい香りに、春が来ることを忘れてはいけない」と
勝手に解釈すると、ちょっと元気がもらえる気がします。
これまでは道真公の少しの嘆きや悲壮感の部分を感じていましたが。
歳を取るにつれて、物事の感じ方もだんだん違ってくるものです。

そんな梅の咲き誇る季節。日曜日に若手の庭造りの作家さんたちのグループ
「ニワプラス」さんが講師の研修会に参加しました。英国王立園芸協会
日本支部の主催です。私が取得している、ハンギングバスケットマスターや
コンテナガーデニングマスターの資格と関係の深い団体です。
ちょっとレトロな個人邸での研修は、最後は、musicaというグループの方々の
室内音楽(チェロ、ビオラ、ピアノ)と、アフタヌーンティーつきでした。
若い(年齢だけでなく気持ちも含めた)メンバーの方たちの、お話を伺って、
すごいなあ!と感心させられることも多く、また初心の気持ちを思い出したり。
同時にその方たちの目指すところと自分の立つ位置の微妙な違いなども含め。
いろいろと考えさせられました。

ゆっくりほころび始める花々も気温が上がれば一気に開花です。
追われる時間に備えて、しっかり準備したい2月です。

  

願わくば花の下にて


2015年2月18日

表題の歌は西行法師のものです。

願わくば花の下にて春死なん。その如月の望月のころ となります。
望月の頃というのは当時の暦の2月15日あたりだそうですが。

私の住んでいる堺市から少し足を伸ばせば、西行法師ゆかりの弘川寺という
お寺があるのです。サクラの木やモミジの木がたくさん植えてあります。


落葉の木は桜です。画像は11月に撮ったものです。

静かな風情の寺で西行法師が没した場所だと言われています。
このお寺も含め、その周辺に私のお気に入りの場所がいくつかあり、ランチも食べて
帰りに、その近辺の道の駅で手作り(製作者の女性の名前付き)の竹の手ぼうきを
購入するのが定番コースです。
この手ぼうきはとても安価なのに、職人さんたちにも好評のすぐれものです。

如月も半ばを過ぎました。と言っても、西行法師の時代の旧暦と違って
季節は一月遅れです。サクラはまだまだ開花しそうにありません。どちらかと
言うと、梅の花が咲き始めています。
冬と、春の境界のような季節です。風は冷たくても陽だまりが暖かというのか。

そんな季節の寄せ植え講習会を昨日、北河内の方で行いました。
昨年度は年末にお伺いしてお正月に向けての花々でしたが、今回は『春』の
イメージの花々です。何度か市場で仕入れました。春めいた色合いの花が集まりました。
いつもは一人で組み合わせるのですが、花卉業界に長くいて、フラワーアレンジメントにも
詳しいU君が入って来たので、斬新な組み合わせもできました。私とはまた一味違います。

参加者全員が違った組み合わせですので、会場ではいつも選ぶところから
楽しみが始まります。まさに『あなたのきれいと私のきれいは違う』の世界です。
今回のみなさまは、JAの女性会という、お互いに似た環境にお住まいの方々でした。
30代ぐらいの初心者の若い方から80代ぐらいのベテランの方まで世代の幅も広かったです。

役員さんもとても至れりつくせりの対応で。みなさん和気藹々と作業されていました。
いつもながら、自分の鉢を愛おしそうに抱えて笑顔で持って帰られる姿を見ると
こちらまで嬉しくなってしまいます。

春はもうすぐです。


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