されど管理


2014年10月22日

今日は雨で作業が流れました。落ち着いた状況でミーティングを行い、
男性陣は刃物を研いだりの準備作業。K専務は、お客様からの電話で
様子のおかしいヤマモモを診察?に行きました。明日以降の作業は少し手に汗
握る予定となりますが、頭も体もクールダウンの日となりました。

小雨模様のときに、休診日だったので、Kこどもクリニック様へ、
花壇の様子を見てきました。ご契約内容は、年間三回の花壇の植替えです。
花の年間管理のお仕事では、基本的には植え込みだけの場合が多いのですが、
草花の管理に伴うご相談はいつでもお受けしてアドバイスさせて頂いています。
時に、様子を見にいくこともあります。水遣りは自動潅水ホースが設置されている
場合が多く、水やりの分空いた時間で、切り戻しや、花がら摘みなどの作業が
できますので、結構きれいに維持されている方が多いです。

今回、Kクリニック様の秋色花壇がちょうどハロウィーン色だったのか
花壇のここかしこに、カボチャやドクロなどの可愛いミニキャラが
挿してありました。植え込んだときよりきれいになって、しかも遊び心を
加えておられる様子がさすが小児科ならではの心遣いだと思いました。

 

  

同じく、駅前コンテナも、水やり作業のたびにA子さんたちが、花がらを
摘んだり切りもどしたり、手をかけていてくれたので
1ヶ月以上きれいに維持できていました。やはり一手間の管理は大事です。


駅前花壇

駅前花壇

管理10割


表題の言葉は、今年コンテナガーデニングの研修を受けた時に
講師の先生が言っておられた言葉です。簡単に言うと、造園(お庭、公園、緑地)の
美しさを保つには、管理が大きな比重を持ちます。
もちろん設計もデザインもとても大事ですが、管理されていなければ名園も大なしです。

昨日お伺いしたお客様のお庭は、除草や剪定でお庭の原型が見えてきました。
多分、それぞれの樹木も当時はもっと勢いがあったのかもしれません。
『管理なし』の状態が続くとどうしても荒れてしまいます。鳥のフンからの
実生木もたくさんありました。害虫にやられて弱った木もありました。
雑草の種がこぼれ、カヤの類が大きな株になっています。

 

これが剪定除草前の状態です。高木の剪定と、低木剪定・除草は季節を分けて行いました。

日暮れ近く作業が完成したときには、♪♪『なんということでしょう・・・』状態になります。
前の主の庭へのこだわりがようやく現れてきました。

 
実は庭というのは『嗜好品』なのです。つまり主が変われば
当然庭の在り方も変わります。嗜好が合えば『既存』の庭を管理をし続けることも
ありますが、嗜好は異なる場合が多いです。それは他人ではなく家族でさえです。
代が変わればまたお庭の在り方も変わっていきます。特に大きな影響を与えるのは
庭にかける『時間』の差です。

最近私たちが、提案する庭はいかに管理の時間を減らせるかということを
優先する場合が多くなりました。
土の無いお家も多くなった昨今。庭はとても貴重ですが、しかしみなさまお忙しいのも
現実です。できるだけ、植栽にしても、デザインにしても、また省力化の提案にしても
後々にかかる時間を最初の施工で、減らせる工夫をお客様とやり取りしながら
考えていきます。

とにかく、庭が将来『厄介者』扱いされないようにしたいところです。

今日から校庭芝生のオーバーシーディングが始まります。まずは3回目の芝刈りです。

 

 

 


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