夏花壇


2013年8月15日

6月28日に蒔いた、ヒマワリの開花予定(50日後)である、8月17日が近づいてきました。
今日はその二日前ですが、一気に咲き始めました。


そのきちんとしたタイムスケジュールに驚きです。
今回、二種類の種を交互にまきました。同じシリーズの種ですが、花の真ん中の
色が違います。
つぼみのたくさんあるところに、一輪だけフライング気味に咲いていました。

この品種も、明日あたりから順々に開花していきそうです。

植物は発芽や、花芽の形成。育ち方の度合いや枯れる時期にしても。
みな、気温や日照時間など。外部の要因に影響されます。
ある意味、コントロールしやすい部分もあるので、農業や、花卉産業が、
成り立ちます。
もちろん、そうは言っても工業製品と違って、天候や水不足など、自然に影響されることが
生産性を大いに下げてしまうことはよくあることです。
さらに回転率というか、出荷までの期間も長いという点でも工業製品と異なります。
それでも、長い目で見れば、植物というのはとても規則正しい生き物です。
その特性を生かした管理を目指せば、私たちの仕事ももっと効果的にできるはずです。

作業が始まった当初はどの花壇も草がぼうぼうでした。
雑草対策は日本の夏花壇の優先一番の作業です。
人間は自分たちの必要な植物だけを大事にしようとするのですが、
屋外では、招かれざる植物もどんどん侵入してきます。
結局は、植物同士光の取り合いの競争となりますが、残念ながら圧倒的に雑草の方に
軍配が上がります。そこはやはり人間の手助けが必要になります。

今回、ちょっとした失敗からラッキーなことがありました。
昨年度管理したときに、雑草に覆われた花壇に除草後キバナコスモスをまきました。
その後、ナノハナを蒔いたのですが、キバナコスモスの撤去が遅くなり、
ナノハナの発芽が遅れて、今ひとつ、しっかりした苗に育ちませんでした。
そのナノハナも、ずっと放置状態で、今年度の作業が始まったときには、
こんな状態でした。

枯れているのはナノハナなのですが、両脇に、緑色の草が見えます。
これは実はキバナコスモスのこぼれ種の芽生えでした。よく見れば、ナノハナの撤去後も
キバナコスモスの小さな苗がたくさんありました。独特の葉の形を頼りに、雑草と区別して、
芽生えを大事に、除草作業をしてもらいました。すると・・・・・・
いつの間にかこんな花壇になっていました。景観と雑草対策も兼ねて一石二鳥です。

これは、撤去遅れの間に、しっかり熟した種がたくさん地面に落ちたからです。
もっとも、光の取り合い競争で、いつも雑草に勝たせるためには、やはり
除草作業がポイントになってきます。
もちろん、毎日のように潅水したり、人が手を加えたところはちゃんと花が生き残っています。


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