ハーブな一日


2010年7月4日

先日、ハーブを乾燥させる作業をしました。
触れる度に香りに包まれながらちょっと幸せ気分です。
元々ハーブは野生的で、園芸種の草花などに
比べると、とても勢いが強いのです。
放置すると、植え込んだ可愛い?苗が、とんでもない状況になります。
はびこったミント、増え続けるレモンバーム。
茂りすぎるラベンダーやローズマリー。
もちろんハーブも他の植物同様手入れ次第です。
時期さえ適切であれば、丈夫なので強い刈り込みも可能です。
乾燥状態の香りも強いので、捨てた剪定枝葉が乾くと、
周辺にプンプン匂いを放ちます。
広げて形を整えて干せばドライハーブとして使えます。
今から20数年前。仕事を辞めて保育所から子供を引き上げたのですが、
いわゆる「公園デビュー」も上手くいかず、親子で孤独な
日々を送っていました。
紆余曲折しながら、少しずつ、知り合いを増やしていった中に
台湾出身のTさんがいました。無口だと思っていたのですが、
家を行き来する間に、打ち解けていろんな話ができるようになりました。
よく珍しい食材を頂き、薬膳のようなスープを食べさせてもらいました。
薬草感覚に近いのか、彼女はハーブにとても興味を持っていました。
当時ハーブは出始めで、今ほどポピュラーではありませんでした。
二人で、通信講座を参考に、栽培や、クラフトをし、
自己流でブレンドしたお茶を飲みながら、子育てのストレスを癒していました。
彼女が特に気に入っていたのが、ラベンダーでした。
専業主婦の私たちには高価だったドライハーブを、折半して袋詰めで取り寄せ、
石鹸やポプリも作ってみました。
ラベンダーティーの味は私には今一つでしたが、グレーに近い色のお茶が
レモンを1滴入れると赤紫系の色に変わるのが楽しかったです。
ハーブには、見て楽しむ園芸種や、食材としての野菜とは一味違う楽しみ方が
できます。
当時のことを思い出しながら、いつもの仕上げが目標の作業ではなく、
つい浸ってしまった「ハーブな一日」でした。


ページトップへ