自分の感受性ぐらい・・・


2009年12月21日

最近ちょっとバタバタしています。
忙しいと言う字は心を亡くすと書きますが、文字通りの気持ちです。
やるべきことはたくさんありますが、こんなときは
子どもの頃のように、
コタツにもぐりこんで、のどが渇いたら、ミカンを食べ。
そばの、石油ストーブにはお湯がしゅんしゅんと沸いていて。
窓ガラスの曇りを通して、木枯らしにゆれる木々を
ボーっと眺めていたい・・・感じです。
現実の今日は、公園での除草作業でした。
炎天下の作業も厳しいですが、冬の作業は寒さがこたえます。
草はそれほど大きいものではなく、手で、はびこったものを
地面から掻き削っていくような感じです。
指先がゴムの軍手をはめていても、爪まで真っ黒になりました。
午前中、日差しが暖かだったのですが、午後からは体の芯まで冷えました。
同じ姿勢をずっと続けることに、だんだん疲れてきました。
気温といっしょに気持ちも下がり傾向です。
心に浮かんだのは、いつか読んだ茨木のり子さんの詩でした。
明日は気温が少し緩んで欲しいです。
         自分の感受性ぐらい    茨木のり子
                  
         ぱさぱさに乾いてゆく心を
         ひとのせいにはするな
         みずから水やりを怠っておいて
         気難かしくなってきたのを
         友人のせいにはするな
         しなやかさを失ったのはどちらなのか
         苛立つのを
         近親のせいにはするな
         なにもかも下手だったのはわたくし
         初心消えかかるのを
         暮しのせいにはするな
         そもそもが ひよわな志にすぎなかった
         駄目なことの一切を
         時代のせいにはするな
         わずかに光る尊厳の放棄
         自分の感受性くらい
         自分で守れ
         ばかものよ


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