二つ良いことさて無いものよ。 2008年2月18日


2008年2月18日

標題の言葉は、亡くなられた元文化庁長官の
河合隼雄氏が好んで使っておられたという言葉です。
物事が思い通りに運ばないときに、おまじないのように
唱えるのだそうです。
私も真似をして心の中で繰り返します。
世の中二つ良いことは無いけれど、きっと二つ悪いことも無いと。
明日は10年以上関わってきた微生物を含む土壌の
搬入です。見た目はイマイチですが、植物の生育に
頼もしい働きをする土です。
こんな仕事をしていると何の違和感も無く
「土は生きている」と言えます。
普通の人が、そのように思わないのが
不思議なくらいです。
証明するのは簡単です。
ビニル袋にスコップで土(有機質を含む)を入れて、口を閉じるのです。
ものの数分で袋の中が白く曇っていきます。
土が息をしているからです。
正確に言うと、土の中の微生物が呼吸をしているのです。
その土から育まれた植物も土の中では根で呼吸をします。
みんな生きているのです。
長く関わった分、ちょっと特別な気持ちになる
明日の現場作業です。


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