贅沢な時間の過ごしかたNo.141


2024年1月24日

Tです

普段、何気ない景色の美しさに目を見張ることや感動することもあります。
しかし、たまには違う感性も刺激してみようかと 先日 JR大阪城北詰駅からすぐの「藤田美術館」に行ってきました。

都会のモダンな美術館

この藤田美術館は明治時代に活躍した実業家、藤田傳三郎とその息子たちが収蔵した美術品などのコレクションを広く世に公開し、同好の方と喜びと感動をわけあい、その道の研究者のための資料として活用して欲しいという思いから開館されたそうです。

もともと、藤田邸の美術品を納めていた蔵を改装し展示室として再利用されたとのこと。私が最初に目を引いたのは、入口に使われている蔵のとびらでした。
重く重厚感のある両開きの扉は二重扉となっており、ただの扉なのですが、華美でない装飾がされているところはお洒落で日本古来のデザインではなく、明治時代から取り入れられてきた洋風の文化も影響しているのでしょうか?
デザインなどに詳しくないですが、とても気に入りました。分厚い扉の向こうに何があるかとワクワクする、まるでアトラクションに入る前の興奮を思い出させてくれました。しっかり、美術館の入り口から心を鷲掴みにされいざ、展示室へ。(#^^#)

中に入ると展示室は、薄暗く落ち着いて鑑賞できるような工夫がされています。
美術品に詳しくない私でも、教科書などで見たことのある「幽霊・髑髏子犬・白蔵主図」
や、「大江山酒呑童子絵巻」など、動き出しそうな描写の細かさに、ゾクゾクしながら作品に引き込まれます。芸術的な技術を目の当たりにして感動することも楽しいのですが、私が生まれる前のもっと前の写真などない時代の背景を想像したり、今も昔も人ってあまり変わらないのだなと親近感を覚えたり、そんな時間を過ごせるのもまた、楽しいものです(#^^#)

「大江山酒呑童子絵巻」

藤田美術館は、「妖」「竹」「山」「筆」を4つのエリアに分けて美術品が展示されていましたが、それと同等くらい素敵だったのが外に出てみることが出来る「庭」です。
展示室の最後の間に入ると、目に飛び込んでくるのが開け放たれた蔵の窓。
その窓の中に見えるのが、外の景色。しかも窓枠がまるで額縁にようで、中の絵がそとの庭の景色という“借景でありながら一つの絵画”のように見えるのです!きっと、季節ごとに違う絵に見えるのだろうと思うとその遊び心に感動とワクワクが止まりません。展示室の演出にしろ、建物の構造、見せ方、どれを取ってもセンスの良さを感じるのは私だけではないはずだと思います。

庭が絵画の一部のよう!   心が落ち着く日本庭園

そこに遊び心まで付け足されては、本当に来てよかった~(笑)(#^^#)

最後、色々な芸術に大満足でエントランスに戻るとホールの一角に茶屋が併設されていました。
3種類のお茶が選べ 味の異なる2本のおだんごがセットになっています。
抹茶を選ぶと、目の前でたててくれます。都会の真ん中で「わび・さび」の和テイストが味わえるのも最高の時間でした!

お点前とともに味わえる

この日は「贅沢な時間の過ごしかた」を都会で味わえた超満足な1日でした。(*^^*)


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