配色と配植
2014年9月24日
このところ花壇やコンテナや寄せ植えなどの秋の草花の植え込み作業が続いています。
仕入れの時点である程度、デザインをイメージしているのですが。
苗は生ものというのか、そのときどきに市場に出ているものを集めることになります。
面積が広く、大量の苗が必要な場合は、事前に注文しますが、それ以外はあらかじめのデザイン
というより、手に入った苗を生かしたデザインに落ち着くことが 多いです。
時に、ラフな手書きのデザイン図を 持っていくこともありますし、小さなスペースの場合は、
現場で合わせます。 それはちょうどキャンバスに絵を描くような感じで、手元に置いた苗を
絵の具として、 量や色合わせを考えながら配置していきます。
絵の具と異なり、将来の生育を考えなければいけないので 絵の具ほど自由に配色できませんが。
ただ将来変化することの効果を狙うことも可能です。
例えば今日植え込んだコキアは今は黄緑色ですがいずれ真っ赤になります。
そのため、合わせた色の雰囲気が 後日全く違ったイメージになります。
そんなことを考えながら植えこんでいくことに醍醐味があります。
植え込んだ後は、開花している花を取りますので直後は一気に地味になります。
というのも花を咲かせるのは植物に負担を強いることになるので、植え込んだ直後は
根付くことにエネルギーを使ってもらいたいからです。 ただ、これから日照時間も
気温も条件が悪くなっていくので夏場のような急激な生育は望めません。
このあたりの花の残し加減も工夫が必要です。
私たちの仕事は、永遠に残るものではありませんが、それでも移ろいも含めて
街の中の季節の風景づくりという 作業だと思っています。