芝生のものがたり2 掘って掘ってまた掘って♪


2014年7月22日

子どもの頃、夏休みの盆踊りの練習で、『炭坑節』の振り付けを覚えるときに
「掘って掘ってまた掘って・・・」と言う言葉がありました。
芝生を張る作業で大切なことの一つに基盤整備があります。
これは芝生に限らず植物全般にもあてはまりますが、根を張る層の土の整備は大事です。
特に運動場は、そのままでは表面に塩化カリウムなどがまかれてわざとしっかり固まる
ようになっています。それは芝生にはよくありません。しかも張芝の厚みの分を考えて
地盤を下げないと芝生の表面が地面より高くなってしまいます。時に水を通すため
地盤から改良する大がかりな工事の場合もあります。
さらに今回は、芝生の全面に埋設型のホースを入れるので、ホースを
収めるために地表面に筋を掘って行かなければなりません。

H小の場合は元の土を生かしながら工事の前半は掘って掘っての作業が続きます。

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大きな重機や小さな重機はもちろん、さまざまな細かい場面はやはり人海戦術です。
掘る道具をいろいろ使いこなしてとにかく掘る作業続きます。

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このような作業はいわゆる『土木』の分野ですが。造園では特に『造園土木』と呼んでいます。
普通の土木工事と造園土木工事とは根本的に「土」に対する考え方が違います。『土木工事』の
場合は、扱う土はしっかり『固め(硬め)』ていきますが、『造園土木』の場合はできるだけ
植物のために『ほぐし』ていきます。今回は、土壌改良材をまいてさらに耕運機をかけました。

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  黒い色が土壌改良材です。40ℓで200袋ほど撒きました。
1袋が18㎏なので結構重い仕事です。さらにそれを耕耘します。

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実は前回のO小学校ではこの基礎部分は私たちの担当ではありませんでした。
そのためホースを引くときの段取りに苦労しました。今回はその作業も踏まえて
納得のいくように作業できました。
やわらかくほぐした土の表面をトンボがけします。丁寧に優しくケーキの表面に
クリームを塗る?ような感じです。ゴロゴロ出てくる小石を除去しながらの作業でした。 
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ベースの完成です。右側の運動場の地面の様子と変わりました。
熱中症対策も講じながら、基盤整備終了です。次は自動灌水工事です。

 


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