根っこの話


2013年4月3日

今日は個人邸の5mのエノキの伐採抜根作業でした。
エノキ(榎)は、日本の古典文学にも良く出てくる昔からある樹木です。
葉は左右非対称の形で、オオムラサキの幼虫の食草です。
夕方、幹や枝葉や根を2t車いっぱい積んで、しかも作業は明日への
持ち越しで戻りました。

一般には樹木の大きさは、地上部の印象で意識されがちですが、
実は地上部に匹敵するか時にはそれ以上の量の根っこの部分が地面の下に
存在します。エコ・ワークスには、樹木の根の図鑑があります。
その分厚い本には、いろんな樹木の根っこの様子が図示されています。
下の画像は「エノキ」のページです。


もちろんすべての樹木が図鑑通りの根ではありません。というのも
地下の土の状態で大きく変わります。
例えば土が硬ければ根は深く入り込めず、横に広がります。
また日当たりや水の状態で成長も偏ります
今回のエノキは、地上の幹の直径より、太い根が地下にありました。
地上部の幹

根の部分です。

たった一粒の種から始まったその生命力は、掘り出されてもなお、
周囲を圧倒する勢いでした。

世の中は、優雅な桜の花でいっぱいです。でも、それぞれの樹木の
地下の部分はみな美しさと言うよりは、ちょっと荒々しい?根っこが
支えているのです。


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