春が来た♪

日々植物と暮らして、見慣れている私たちでさえ、この時期の景色の移り変わりには
目を奪われます。まさに（あれよあれよ・・・）のスピードです。
もちろん、春花が咲くまでの冬の時期や、花の後の翌年の準備など
植物たちの開花は生きていくうえでの一通過地点に変わりなく。
毎年の繰り返しごとなのですが。

仕事に追われるとつい見逃すこの花の時期を今年はしっかり味わいたいところです。

元気メール

ずっと継続して未解決の問題があります。
初めて経験することだらけで、本当に世の中には色んな方がいます。
こんなとき感情のスイッチを切っていた方が、精神衛生上は良いはずです。
ただ人間として、良い風に思いたいときに、期待するようなことを言われたら
つい信じて一喜一憂してしまいがっくりします。その疲れ具合は、
イソップ物語の羊飼いの少年の「狼が来た！」と言うウソを、ウソと確信しつつ
（もし本当だったら）と思っては振り回される、大人に例えられるかもしれません。
ただ持久戦にはとても耐えられないと思っていたのに、後方支援を受けながら、
いつの間にか粛々と走るマラソンランナー気分になっている自分に気づきます。

この件はいつも最後はため息になります。
それでも明るい話を伺うと、気持ちが一気にアップします。
このアップダウンの激しさは多分私が単純な人間だからなのでしょうが。
今日のきっかけはメールでした。いつもきれいな画像を送って下さるＩさんからでした。

「お花達はとっても可愛く綺麗に咲き誇っております。
ほんとにかわいいですよ。とっても癒されてます
毎日どんどん表情？が変わるのでお見せできないのが残念です」

に始まって、きれいな花の画像がたくさん添付されていました。
以前ナメクジ対策にビールの話をしたら、実際に花のためにナメクジを大量に
その方法で駆除されました。今回もまた花がかじられていたようですが、

「・・・・・ビール作戦をしたのですが、とれたのは2匹だけ？
おかしい！！作戦を見破られたのか、ビールが嫌いになったのか？
そんなわけはない～おかしいな～と思ってたら発見したんです！
早朝、小鳥達がお花に乗っかって美味しそうに花びらやら葉っぱやら
ぱくついておりました。（泣）
・・・敵はナメクジだけではなかったんですねえ。
頑張ります！！」と。

私の鬱々とした気分がすっかり吹き飛びました。
画像の花も見事でした。
何より、ずっと楽しんで頂いていることが嬉しくて、有難くて、大きな元気をもらいました。

私も頑張ります！！

春の嵐

今日はまさに春の嵐でした。
冬の寒さとその寒さの記憶さえ、あっという間に吹き飛ばしてしまうような気温でした。
とはいうものの、気温が安定しないこの時期。この生暖かい風に、つい油断すると
生産地の温室から出荷された苗が霜でいっぺんにやられてしまうこともあります。

植物ほど適応力がある生き物は無いとは思うのですが、さすがに急激な変化には
耐えきれません。
先日ある方と、植物へのストレスにどんなものがあるのか、という話題になりました。
一番大きなストレスはやはり、水ストレスだと思います。
水が切れると、生育に大きな影響を与えます。
水切れで息も絶え絶えの植物に水を与えて復活するか、間に合わないかの
臨界点のようなものがあります。水の要求量は植物の種類によっても異なります。
いわゆる乾燥に強い弱いが生じます。
大体の植物は水が切れ始めると、葉がしおれ、葉色にも変化が現れます。
しばらくすると生育を止めて、子孫を残すために早く花をつけようとします。

他のストレスとしては、温度や紫外線の影響も大きいです。
紫外線については、少ない光に慣れ育ったものを急に日光にさらすと
葉がやけどをしたようになります。植物の「アチチ」という悲鳴が聞こえそうです。
温度も同様です。少しずつ慣らしていかないと、あっという間に弱ります。
市場などで仕入れたものは、大抵その前に生産農家のフレーム温室の中で育っています。
そのため、温度や紫外線の量は、屋外とは異なります。
植物の種類によっては、すぐに環境の変化についていけずに痛んでしまうこともあります。
他にも、肥料や微量元素の欠乏、病害虫、ｐＨなどのストレスがあります。
葉の色、新芽の状態、生育量などなど。さまざまな障害が出てきます。
あまりはっきりしたことはわかりませんが、振動や風など物理的なこと。
また大気の状態なども影響していくことと思います。

物言わぬ植物にとって、全身で訴えるメッセージを聞き取っていくことが、
私たちの大事な仕事です。
それでも、少々の悪環境や、また人工的な環境で季節を前倒しで育てられても、
植物たちはしっかり適応し、爛漫の景色を作ってくれそうです。