花の色は移りにけりな・・・


2012年4月27日

小野小町のように花を自身に例えるほどの自信?はとてもありませんが。
この時期。景色はめまぐるしく変化します。

冬の間、枝ばかりで(しまった常緑樹をもっと植えたらよかった)と
思っていた庭も、新芽が出始めると、それぞれの葉の形や色の
愛らしさや、生命力が落葉樹ならではの魅力です。
夏になれば、ただ緑の濃淡と、筆のタッチで描き分けるような山肌も
今は赤みを帯びた新芽の色や、緑に白が混じったような色から濃いものまで
さまざまで、秋の紅葉とはまた一味違ったカラフルさです。

私たちの仕事は、世間で花や木が脚光を浴びるころは、舞台裏に
引っ込んでいます。花を咲かせるための準備(剪定や施肥)、
関心が去った後の、樹木の病害虫の駆除や、翌年に向けての剪定。
勢いづいた周辺の除草など。植物にとっては1年のほとんどで、
文字通り華やかさの無い時期に関わる仕事だからです。
とはいうものの、草花にしても、今春の花は真っ盛りです。
(この時期花を見なくていつ見る!)と自分に言い聞かせて
ともすれば、次の準備に追われて見逃す風景を、今年は意識して
楽しんだ4月でした。


ページトップへ