誰かさんが見つけた♪
2010年9月12日
日中は「小さい秋」どころか、破片すら見つからない猛暑が続いています。
それでも、いよいよ秋が来るという予報です。
今日は久々に心穏やかなオフの日を迎えています。
家の中の用事を、クーラーをかけてやっていると、
窓の外のギラギラしていた世界に踏み出す気持ちになれません。
ほんの数日前まで、その炎天下を必死に動き回っていたことなんて
うそのようです。
先週、以前屋上の緑地の造園をさせていただいたマンションの
管理をされている方から剪定の見積もりのご依頼を受けました。
作業場所の確認の後、最後に日程を伺うと
「涼しくなってからで良いですよ」と言われ、思わず
「ありがとうございます」という言葉が口から出ました。すると、
「だって、お宅だって暑いときより、涼しい方が仕事しやすいでしょ。
僕らだって、もしここで倒れる人でも出たら嫌だから」と
言われました。
9月の初めだったか、ニュースで、熱中症による労災の死者は
33名にのぼるそうで、そのうちの、3分の2以上は外仕事でした。
業種的には、やはり建設業関係が多いようです。元々事故死の比率で高
かった、墜落・転落事故も増加しているようです。
暑さで、集中力が下がり、溜まった疲労が、追いうちをかけているのでしょうが、
本当に、怖い夏でした(今のところ現在形でしょうか?)。
先の管理人の方ではありませんが、現場で事故が起こらないように
することの難しさは、規模が大いほど大変だったと思います。
お金と命のどちらが大事かはみな重々分かっていても、
あまり余裕のある工程というのはどの分野でも無さそうな時勢です。
ときに、少々のがんばりがこの夏は命取りになってしまいそうでした。
デフレというのは、命の価値まで下がってしまうのかなと、
ちょっと哀しくなる「夏」でした。
秋よ来い!早く来い!と心から叫びたい今日この頃です。