秋空


2010年9月16日

週明けが季節の変わり目だったのか。
空を振り仰ぐと、秋らしい雲が見えました。
昨日から、二つの現場の花壇の植え込み作業を始めています。
植えた途端に恵の雨まで降りました。
(そうだ!この季節は雨が多かったのだ)と思い出さなければ
ならないほど、乾燥とカンカン日照りに慣れてしまっていました。
36度や37度の外気温に慣れてしまうと、
31度ぐらいなら涼しく感じるから不思議です。
子どもの頃、「夏のとも」という定番の宿題の冊子の裏表紙に
気温と天気を毎日書く欄がありました。
つい溜めてしまう私には悩みの種でした。インターネットなど
無い時代、提出が近づくころ、古新聞を積み上げて、日々の
天気を漁って?いました。
棒グラフか、折れ線グラフだった気温の中で、31度や32度は
確か天井に近い数値でした。それを「しのぎやすく」感じるのですから、
慣れたのか、鍛えられたのか?複雑な心境です。
気がつけば、秋雨が降り、日もずいぶん短くなっています。
この時期、来夏に備えて、個人邸の潅水工事の発注がありました。
「夏の水やりはイ・ヤ・ダ!!」という方も今年は例年以上だったかも
しれません。
とにかく、ようやく「花を触る・愛でる」気持も湧いてくる季節になりました。
明日は、5000株ほどの植え込み作業と、自動潅水工事に分かれます。

誰かさんが見つけた♪


2010年9月12日

日中は「小さい秋」どころか、破片すら見つからない猛暑が続いています。
それでも、いよいよ秋が来るという予報です。
今日は久々に心穏やかなオフの日を迎えています。
家の中の用事を、クーラーをかけてやっていると、
窓の外のギラギラしていた世界に踏み出す気持ちになれません。
ほんの数日前まで、その炎天下を必死に動き回っていたことなんて
うそのようです。
先週、以前屋上の緑地の造園をさせていただいたマンションの
管理をされている方から剪定の見積もりのご依頼を受けました。
作業場所の確認の後、最後に日程を伺うと
「涼しくなってからで良いですよ」と言われ、思わず
「ありがとうございます」という言葉が口から出ました。すると、
「だって、お宅だって暑いときより、涼しい方が仕事しやすいでしょ。
僕らだって、もしここで倒れる人でも出たら嫌だから」と
言われました。
9月の初めだったか、ニュースで、熱中症による労災の死者は
33名にのぼるそうで、そのうちの、3分の2以上は外仕事でした。
業種的には、やはり建設業関係が多いようです。元々事故死の比率で高
かった、墜落・転落事故も増加しているようです。
暑さで、集中力が下がり、溜まった疲労が、追いうちをかけているのでしょうが、
本当に、怖い夏でした(今のところ現在形でしょうか?)。
先の管理人の方ではありませんが、現場で事故が起こらないように
することの難しさは、規模が大いほど大変だったと思います。
お金と命のどちらが大事かはみな重々分かっていても、
あまり余裕のある工程というのはどの分野でも無さそうな時勢です。
ときに、少々のがんばりがこの夏は命取りになってしまいそうでした。
デフレというのは、命の価値まで下がってしまうのかなと、
ちょっと哀しくなる「夏」でした。
秋よ来い!早く来い!と心から叫びたい今日この頃です。

艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)


2010年9月10日

思わず表題の言葉が頭を横切るこの1週間です。予兆は日曜日でした。
この日、京都田辺市が全国一の39.9度を記録した日。
天気図から言えば、ごく「近辺」の場所で、私はS部長と試験を受けていました。
二人とも、この数ヶ月受験生で、何度か講習会などにも参加していました。
S部長は授業中に携帯で呼び出されたりして中途で退出することもありました。
こぎつけた学科試験日に、私は会場で軽い熱中症になりました。
昼休みに、息苦しさで頭が朦朧としてきました。
苦肉の策で、自動販売機の水で首筋を冷やしているとましになってきました。
それで事なきを得ました。室内で倒れる方の意味がようやく分かりました。
そんな週明け。とあるマンションの敷地周りの法面の除草作業が始まりました。
これまでこの法面の草刈作業は下請けをお願いしていました。
うちは除草作業中、刈り払い機で傷つけた、潅水ホースの補修作業を
担当していました。
傾斜角度も結構ある、斜面に立つ人間が小さく見える法面が四面です。
斜面には低木群がここかしこにあり、その間から生える草は
人力除草です。通常の履物では立って移動するのも少しやっかいです。
刈り取った後の草集めも平面と違い、それを積み込む作業も量が量なので、
半端ではありません。これまで、その作業をお願いしていたのですが、
予定より1ヶ月作業が延びた分、植物のボリュームは増えています。
今回ご協力をお願いしたところは、以前法面の草刈別作業でご一緒したところです。
川の土手の(反対側2m下に落ちたら大怪我です!)のクズだらけの
斜面を含めた除草と高木の剪定作業で、とてもチームワーク良く、
特にエース級の方の動きの軽やかさがお見事でした。
うちも除草作業の一部に関わることになりました。
ところが、週明け、お願いしていたところが例の受験の猛暑日の作業で、
エース級の方を含め数人が熱中症で倒れたと悲壮な連絡を受けました
急遽の予定変更で、うちが前面に出なければならなくなりました。
そんなときに、台風まで来ました。雨が降れば、足元が濡れて、
危険なので作業できません。「雨」を前提に段取りを組み直したのですが、
強風の中の作業になりました。飛び散った草の清掃は、
文字通り人海戦術なので、名乗りを挙げてくれたMさんまで参加です
そして昨日、天気は絶好の刈り日和です。何とか予定消化までこぎつけました。
ここの作業で一番厳しいのは、後のチェックです。昨日は作業後、
階段の四隅にへばりついた草の破片をはいつくばって取りました。
いよいよ本日は最終検査です。どんなチェックが入るか戦々恐々です。
それでも、この数日、作業の責任者として、急遽の予定変更に加え、
連日、きつい積み込み作業から全体のチェックまで、
一日の最初から最後まで粉骨砕身した、
S部長が「玉」になっていくのは間違いなさそうです。


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