道のりは遠く


2010年4月26日

休日、自分たちの作業現場を市民の立場?で見てまわりました。
残念なことに、大道筋は良い状態ではなく、契約期間終了後の
雑草が目だっていました。
徒長した花や、花がらも気になります。
空白の一ヶ月に備えるべきことへの反省しきりです。
それに比べて北側C社の管理区はとてもきれいでした。
雑草管理も、花苗の様子も見事です。
やはり、苗で大量に投入するボリュームというのは
景色を変えます。集約的な作業量も相当なものです。
3月〜4月にかけて、徹底的に美しく管理された庭園を
二ヶ所見に行きました。一つは樹木の見事な足立美術館、
一つは愛知にある花遊庭(豊田ガーデン)。
どちらも息を呑むばかりです。維持管理を含めて、
庭園をビジネス展開の中で取り組む
管理の水準はとてもすばらしいものでした。
もちろん投入された予算も大きいものです。
実は先日、花の維持管理に関わる、ボランティアの
方々や、造園業以外で花を生業とする方々に混じって
街を花で飾ることについて学ぶ機会がありました。
非常に視野の広い、刺激的な内容でした。
また参加する方の立場もさざまで、知識や意識も高いものでした。
そのときに、講師の先生のお話の中で悪しき事例として
公共の花壇が取り上げられました。
参加者の花への思いに対して、内容のあまりの落差に、
受け手の業者と同じ立場として、少々胸が痛みました。
競争入札で低価格落札の結果かもしれません。
街中の公の風景の費用対効果などは、どのように計られるのか
分かりませんが、高くて良いものも、安くて悪いものも
予算削減やデフレの時代には難しいかもしれません。
私が一番恐れるのは市民の方に無い方がましと言われる
花壇です。逆に、目指したいのは、この程度の予算なら、
街にもっと花があふれた方が良いと思われる花壇です。
民間企業としての継続も踏まえた上で、
きれいな景色を街中に生み出すのは思案のしどころです。
ボランティアの方々と異なる視点でどうしたら良いのか。
まだまだ道のりは遠く、勉強不足です。
今ちょうど、大道筋の北側南側の風景の違いは
いろんなことを問いかけています。


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