「自動」であっても、「使いよう」です。


2010年2月1日

先週は、年間管理をさせていただいているマンションの
敷設されている自動潅水のホースの改修工事でした。
植栽当初、植物の根付きや、管理に必需品だったホースですが。
時を経て、見直しが必要になる場合があります。
もちろん、植物が植えられている地盤の土の量にもよります。
というのも、緑地の植栽土壌が浅く、見た目が直植えでも、
適度な水を定期にやらないと雨水だけでは足りない場合もあるからです。
土もたっぷりで、植物もしっかり根を張って、落ち着けば、
種類によっては、それほど、頻繁に水をやらなくて良いものや、
雨水だけでは枯れてしまうものもあります。
昨今の夏場の気温の上昇傾向と乾燥状態はつながっていますが、
すべて一律に潅水するのではなく、めりはりをつけて
無駄を省けないかというご要望でした。
植物の様子と配管を見比べながら、どこをどう減らして、
残すのか、造園屋の配管工事ならではの、知恵の出しどころです。
設計施工はK専務とS部長の潅水コンビにItさんです。
新設と違い、図面を見ながら宝探しのように、埋設ホースを掘り出し、
しかも、水を止めていかなければならないので、手間のかかる作業です。
地中に隠れて見えないつながりもあるので簡単に切ることもできません。
ようやく、作業のあらましが終了したころ、水圧が低かった部分に
圧力が増したために、これまで目立たなかった亀裂から水漏れが発生しました。
それらを一箇所ずつ丁寧にチェックして、補修しながら、完成です。
自動潅水は敷設もさることながら、時間の経過と共に、
使用状況が変わる場合があります。また、使用ミスでの、
破損や、増設や削除など設計変更をしたくなるときもあります。
そんなときにも、ご相談を受けながら、ご要望に沿っていくことも、
私たちの大事な仕事の一部です。


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