なじかは知らねど・・・


2009年9月8日

日中の気温の高さにうんざりする日が続いていましたが、
さすがに、季節はめぐっています。日の落ちるのが早いこと。
「秋の日はつるべ落とし」とよく言ったものです。
残務整理で気がつけば、薄暗くなっています。
ちょっと前までは西日がとてもまぶしかったのですが。
秋風を感じながら、帰り支度を始めると、花壇の中の虫の音にまじって、
遠くから祭囃子の練習の音が聞こえてきます。
ようやく厳しい夏が終わったようです。
この夏もなんだか戦闘モードで終わってしまいました。
振り返ればただただバタバタと過ごしています。
本当はボーっとすることが好きな性分ですが、ボーっとすることに
負い目を感じるような時勢です。
薄暗がりで、ほんの少しぼんやりすると、
突然心の中に、子どもの頃、よく母が台所仕事をしながら歌っていた
ローレライの歌が浮かびました。
 なじかは知らねど心わびて
 昔のつたえはそぞろ身にしむ
 さびしく暮れゆくラインのながれ
 入日に山々赤く映ゆる
どうしてだかわからないけれど物悲しい・・・
たぶん・・秋だからなのでしょうね。


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