久しぶりに市場へ行きました


2009年2月28日

競りに参加したわけではありませんが、市場へ行きました。
金曜日は翌日に備え、生産農家から集配された苗がどんどん運び込まれます。
2月初旬の花の量に比べると、春の花がどんどん入荷しています。
そろそろ競りに参加して、事前発注以外の残りの苗を1200株ほど
押さえなければなりません。気温の上昇もあいまって、花の香りが
場内に漂っています。
今日の、目的は、定期交換用の鉢花なので、大量ではありません。
大きな花つきのルピナスや、花芽を伸ばし始めたアマリリス他を、
仕入れました。
ルピナスは、今から30年近く前にニュージーランドの山のふもとで
一面に咲いていたのを見たことがあります。今から思えば、結構
硬そうな土で、他の植物が多種類育っていなかったことを考えると、
痩せ地だったのかもしれません。北海道でも見られるそうですが
大阪育ちの私にはとても珍しい風景でした。
ルピナスの学名のLupinusはラテン語の「lupus(オオカミ)」が語源です。
どんな土地でもたくましく育つ旺盛な繁殖力から名づけられたそうです。
薬草や、緑肥、飼料などに古くから利用された、人との関わりの深い植物でした。
最近は品種の改良で観賞用が主でしょうか。
寒さに当てないと花が咲かないので、耐寒性は抜群です。
ただ、残念ながら暑さには大変弱く、大阪の夏のような高温多湿の中で
維持するのは少々難しいところです。私も何度か種から育てましたが、
初年度の花を咲かせるのが精一杯という感じです。直播の方が育ちやすく、
カルシウムを多く含む土を好みます。以前関わった土壌改良の実験事業で、
建設系廃棄物の土を改良した畝で、ワイルドフラワーに混ぜた
ブルーのカサバルピナス(1年草)がとてもきれいに咲き乱れていました。
本来、初夏から夏の頃が路地では開花期間ですが、
南半球気分で花を楽しんでもらおうと思っています。


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