久々の雨です


2017年5月25日

このところ敷地内でツチガエルを良く見かけます。苗置き場に設置してある自動潅水装置が
毎日水を撒くので、カエルにとっては心地よい場所になっているようです。
害虫駆除に一役買ってくれればありがたいところです。しかし今日のように、全面が水の滴る
状況になると、ツチガエルもどうやらより良い餌場を求めて移動したかもしれません。

植物を扱うと、どうしても他の生き物とのつながりは切れません。特に、私たちが扱う土つき?植物
(切り花に対してという意味です)の場合は、例え植木鉢であっても、別の生き物の空間となります。
マルムシ、ゲジ、ナメクジ、ヒル、時にトカゲの卵などは置きっ放しの鉢底につく生き物の定番です。
これが地植えになるともっといろんな生き物を呼び寄せます。多様性を優先しなければ、日本の
場合、植物を放置すれば短期間でもビオトープ『様』な空間が出来上がってしまうのだと思います。

ただ・・それが人間にとって心地よいかどうかは別の問題です。先日庭の低木の根元に生えている
草を抜こうと手を突っ込んだとたん、手袋の上からチクリとハチに刺されました。見れば小さな巣が
ぶら下がっていました。見張りのハチにやられたようです。仕事を含め何度もハチに刺されています。
大抵、無防備に巣に近寄った私が原因です。
(余談ですが。毎週一回自分で打つペンシル型の注射の痛みがハチに刺された時とそっくりの
痛みです。ハチ役と刺され役の一人二役でも痛みは同じなのが残念ですが・・)

植物と生き物(とりわけ虫)の関係があまりに深く。とはいっても、植物(特に花)の美しさを
追求すれば虫寄らずの虫無しが理想ですが、そのための管理は結構手間がかかります。
花への愛情が深く偏れば偏るほど、それを痛める虫に対して嫌悪感が増えてしまいます。
チョウや、トンボ、ホタルやテントウムシぐらいは許容の範囲でしょうか。
それでも、その幼虫の時代である、花や葉を食べる青虫や、ナメクジごと(可愛い!)と
愛でる方に未だお会いしたことはありません。かく言う私も、この時期のバラに魅せられて、
害虫は敵のように捕殺や薬剤駆除しています。

とここで、はたと気づきました。とりわけ美しい花は、人間に愛されることを利用して、人間に
害虫を殺させているのかなと。もしかしたら、私はバラに操られているのかもしれません。
そう言えば可愛くない?雑草の花にはさほどの執着が沸きません。『見た目が一番』という、
心ざわつく?言葉がチクリと浮かびました。


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