土と緑


2017年5月23日

今日の作業は現場が二手に分かれ、どちらもこの時期の人力除草が主な内容です。
二ケ所とも昨年度も私たちが管理させてもらっています。雑草は種が落ちたら後
園芸種と違って、すぐに発芽せず、自分に都合の良い環境になるまでじっと待機します。
その結果、一度種が撒き散らされると、抜いても抜いても生えてくることになります。
ただ毎年根気良く、根っこから抜いていくと、さすがに段々雑草の量も少なくなってきます。
それもあって、除草作業は、雑草が大きくなる前に抜くのが値打ちです。

もちろん種はどこからでも飛んできますので、雑草と人とのいたちごっこが簡単に無くなる
訳はありませんが継続の効果は絶大です。ただ公共の仕事はやっかいなことは、続けて
作業できない場合が多いのです。せっかく一生懸命根っこから抜いてきれいにしても、
翌年、別の方が生え方の少ない雑草を根っこを取らずに、地際で刈り取るような除草作業を
してしまうと、元の木阿弥になります。そのまた翌年にそんな場所の管理にあたって、
根っこから抜いていくと、とても労力のかかる作業になってしまいます。そして、また翌年
別の方が・・・・の繰り返しの場合が無きにしもあらずだからです。植物の生態と、
会計年度は別の話なのでいたし方ありません。今年度は昨年度の自分たちの作業の結果です。
頑張った成果と雑草のたくましさを感じつつ、黙々と作業する日々が続きます。

事務所の窓の外を見ると、まさに田植え前の『しろかき』の真っ最中です。
私たちの仕事は農家の方の畑作業の内容と重なる部分がありますが、この田植え準備は
ちょっと異質な感じです。作業の大変さはさておき、大きなトラクターが泥水をかき分け、
あっという間に、土の面が、水面になっていく様はなかなか見られません。
(今年ももうそんな季節だ・・・)と思いながら、1年が巡る速さを感じています。

そろそろ梅雨入りが近いのでしょうか。

 
事務所の窓からいつも眺めている景色です。畑に囲まれた一部分だけの貴重な田圃です。
稲が青々とすると水面が見えなくなります。祭り囃子が聞こえる頃に田圃は黄色くなり、
冬には
土の表面に刈り後のドット模様が並びます。


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