花の色は移りにけりないたづらに・・・
2009年4月15日
春の長雨に色褪せる桜の花を自分に重ねての小野小町の嘆きですが、
自然界は、散る花を横目にまた次の花が咲き始め、
この時期花の移り変わりはとても華やかです。
あっという間の満開の後の葉桜の柔らかな緑を眺めながら、
初夏の準備です。
この数日、少し体調不良のせいもあって外現場では無く、
ハンギングバスケット作りに追われていました。
たくさん並んだトレーの中から花を組み合わせては植え込み、
剪定する作業が続きます。A子さんにも手伝ってもらいながら40個余りを
つくりました。
アクセントの花、脇役の小花、ラインや色のつなぎなどなど。
素材が多種類あると、組み合わせもいろいろです。
せっかくの花ですが、すべてカットします。花のついていない、
貧弱なバスケットが累々と並びます。
でも、後2週間もすれば変わってきます。気温も高いので、生育も早いです。
以前ハンギングバスケットマスターという資格を取るのに
学科試験と同時に実技試験がありました。学科試験は、
その前に受験したグリーンアドバイザーの試験内容と重なり
それほど負担はありませんでしたが、実技の方は、秋分の日の提出に
見頃を合わせなければならないのがプレッシャーでした。
夏に材料選びをするのですが、気に入った素材が無くて、
ぐずぐずしているうちに日が経ってしまいました。
肥培期間ぎりぎり(2週間前)でも新しく植え込みました。
ところが、思ったように生育しません。
日中は結構気温が高かったのですが、夜間の温度が低かったからです。
結局、液肥を散布したり、夜だけ温室に入れたり、バタバタしました。
ほんの数度の変化でも、植物の反応の違いを嫌というほど、思い知りました。
花を育てると、普段は意識しない自然とのつながりが感じられて
ちょっと面白いです。