師走になりました


2015年12月3日

先週末に恒例のD社主宰のリサイクル土での寄せ植え講習会がありました。
今年は11月がとても暖かく、そのせいで年末の花の生育が早いのか
この時期とは思えないほどの開花株が市場のレーンを流れていきます。
普段なら、低温時期の1週間はさほど苗に変化は無いのですが、
気温が高いので、1週間仕入れ時期が違うと苗の生育に随分
差がついてしまいます。一気に仕入れず、珍しいものや、新種にこだわる
ために、つい、何度か時間差を設けて仕入れに行きます。が、仕入れた
苗の管理には少々苦戦しました。というのも、花が次々咲くので花がら
つみをしなければなりません。苗を良い状態で維持するのに気温の高さは
マイナス要因でした。

敷地いっぱいに置かれたさまざまな苗を組み合わせて何種類もの
寄せ植えを作ります。今回は50人分だったので70個近く組み合わせました。
当日は、その鉢選びから楽しんでいただくというのが、スポンサー企業の
D社事務局のHさんとの決め事です。余裕で選べるように多めに作ります。
こちらもぎりぎりまで花苗を選びますが、Hさんはじめ事務局の方は
選んだ花苗の資料づくりもぎりぎりとなります。ただそこは10回目を迎えた
講習会なのでとても手際よく仕上げられます。受付には名札や資料も置かれ
準備万端です。
受付

机の上にさまざまな鉢があり、その中から気に入ったものを選んで頂くのですが、
みな好みが違うので、取り合い?にはならずうまく分散していました。
講習会2 講習会1

この会館で普段活動されている地元の婦人部の方々がこれもまた見事に
準備段階から講習会終了のお茶会まですべて。参加される方が楽しく
過ごされることを一番に動かれます。
寄せ植えづくりを楽しんだ後のケーキとコーヒーが絶品です。
居心地よい場所で、花と笑顔に囲まれて、私にとっても至福の時間でした。


 

嗚呼 街の『緑花』


2015年6月2日

以前にも書いていましたが、私は植物が好きで、この仕事をしています。
重労働で、3K(汚い、危険、きつい)の職種ですが、お客様が、
きれいになった風景を見て喜ばれる瞬間にいつも疲れも吹き飛びます。

特に分かりやすいのは、花です。花を見て怒り出す人はこれまで見たことは
ありません。逆に、植え込んだ草花の変化が見る人を元気づける場面に
何度も遭遇しています。
こういうやりがいを求めて、今年、堺市内のフラワーポットの仕事を
1年間請けることになりました。
昨日、発注元の協会の方とお会いして、各現場を確認して回りました。

2か月間の空白期間の間に、枯れたり草が生えたりしていますが、
これから植え込んで管理してここに花がたくさん咲いたら素敵だろうなあと
思う場所がたくさんありました。
私は、本気で街にきれいに管理された『花のある景色』があれば良いだろうなあと
思っています。花を植える、水をやる、という単純なことの中には草花の管理作業や
それに関わる情報がたくさん必要になります。
それを仕事としてさせていただく機会があることを嬉しく思っています。

花いっぱい・・・というキャッチフレーズは全国にあふれています。
が、なかなかその言葉のような景色を維持するのは大変です。
実は、昨日少し心が凹んでしまいました。厳しい現実に直面したからです。
景色の値段というのでしょうか。それを誰が負担するのかと言う問題も含め、
この一年私が見聞きすることはきっと、これまで迷いなく進んできた私を
立ち止まらせ、考え込ませるかもしれません。

それでも、スタートし始めました。
また花に埋もれる楽しい日々が始まります!

春はそこまで


2015年3月12日

来ているはずでしたが・・・昨日と一昨日は急に立ち止まって後戻りしたような気温でした。
とにかく、雪はちらつくし、大変寒い日でした。
そんなときに年度末の最後の植替え作業を行いました。
まずは、市場に何度も出向いて、仕入れた苗を並べ。絵の具のように使いやすく
色分けします。今回の春のテーマカラーは、やや黄色みがかったピンク系です。
その色に合うものを選びます。花のついているものや、未だ一輪ぐらいや分かりにくい
ものは花のタグを参考にします。

前日やはり雪曇と突風の中、すっかり背丈が高くなったミニハボタンを撤去していきました。
これを上手に生かしていくと踊りハボタンになるのですが、春の花に席を譲ってもらいます。
未だしっかり根付いているものも。(ゴメンね)と心の中で思いながら、撤去します。
これから見ごろの花はさすがに残しました。次に植えるものはそれに合わせることも
意識しなければなりません。
翌日風がきついデッキの上や、バスターミナルなどに次々に植え込んでいきました。
花もすっかり寒さに縮んでいるようですが、それでも今日あたりの気温の上昇とともに、
生育を始めるはずです。
この花がぼちぼち咲き始めるころ、私たちの仕事は終了です。

          
左上画像の手前の小さな苗(ジギタリスダルメシアン)は、低温に当てなくても
初年度に
開花する品種で低い背丈です。その奥のナデシコは、つぼみが
出始めていたので前回の分を残しました

右下の画像のワスレナグサは前回の苗を残したものです。青い花がテーマカラーの
ピンクに合います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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