ビニルハウスの中


2016年1月12日

このところ雨が降らず、工事組も作業は順調です。

敷地内の植物はやや乾燥気味です。自動潅水の設定も
冬場は週に一回か二回に減らしてあります。そのせいで、苗置き場の
ポット苗はやや水切れ状態です。それに比べてビニルハウスの中は
風が当らない分、水分は足りているようです。

エコ・ワークスのビニルハウスは『温室』ではありません。
冬は寒く、夏は暑く、中に入っている植物も結構過酷な条件で
いわゆる『温室育ち』には程遠い状況です。
それでも、お日様が照っていたりすると、風が無い分体感温度は高いです。
普段、放置に近い状態ですが、今日久々に見ると、
テイキンザクラが咲いていました。西インド諸島原産のこの植物は
大阪の屋外での越冬は少々厳しいです。
石垣島サクラ

時に、このハウスには、他の場所で葉が落ちたり、枯れた様になって
戻って来た観葉植物があります。それが段々復活してきます。

ウンベラータは枝だけだったのに、今は大きな葉っぱがワサワサとついています

ウンベラータは枝だけだったのに、今は大きな葉っぱがワサワサとついています

観葉植物

オーガスタもコンシーネも葉が無い状態から戻りました。

日当たりが良いので、夏場は厳しい状況ですが、そのたっぷりの光を浴びるせいか
ミルクブッシュのコーラル(珊瑚)と呼ばれる品種は発色がきれいに出ます。

ミルクブッユ(コーラル)

ミルクブッシュ(コーラル)

ちょっとした、観葉植物の保養場です。お客様のところで、伐採してしまったり
撤去してしまったりした名残をA子さんが鉢植えしたものも混じっています。
唯一A子さんが株分けをしたり植え替えたりしてくれています。

高さ3m近いドラセナの木の根元の小さな芽だけが残りました

高さ3m近いドラセナの木の根元の小さな芽を大事に育てたらこんなに大きくなりました。

昨年は見損なったシンピジュウムの花は今年もつぼみが上がっていました。

時に、石油ストーブが炊かれ、道具類のメンテの場所にもなる、室内とはまた
一味違う場所です。

ストーブ

 

リフォーム工事が始まりました


2016年1月7日

昨年の秋ごろからお話のあったY様の玄関前のリフォーム工事が始まりました。
場所は北大阪と、ちょっと離れていますが、何度か打ち合わせしながら
イメージを煮詰めさせていただきました。現場責任者のK専務とYさんが担当します。

閑静で、少し年月の経った住宅地は植栽も、外観もすっかり馴染んだ感じです。
玄関前には、オープンスペースがあり、ガレージ以外に、もう一台を停めるために
使われます。長方形の敷石が飛び飛びに並んでいて、隙間は芝生です。

最近オープン外構と呼ばれる、門や塀の無い住宅が最近多いです。
車が数台停められるようにするための、駐車スペースのデザインはさまざまです。
緑色の芝生に飛び石のように敷石が並んでいる景色も良く見かけるものですが・・・
元々芝生自体には管理が必要です。全面芝生に比べると芝生の面積は減りますが。
それはそれで、敷石の周囲だけ草丈が高くなったり、その部分を機械ではなく
人力で刈ったりしていると、結構手間がかかります。手取りの草抜きの作業も含め、
芝生の管理が重荷になってこられた結果のリフォームの決断でした。

芝生を剥がして、その際に既存の植栽を整理してとにかく、見た目もすっきりさせたい。
というご要望でした。今日は植物の移動や撤去、残土の処分から作業が始まりました。
日が短く、高速道路で戻ると真っ暗ですが明日の作業の準備の荷物の積み込みや、
今日の分の荷下ろしを他のスタッフが手伝います。

明日は、敷石も動かしながら、もう一人応援で芝生の撤去作業が始まる予定です。

どんぐり山の思い出


2016年1月6日

息子たちが幼かった頃。私は、育児のために退職していました。
公園デビューもうまくいかず、仕方が無いので、近くの『どんぐり山』と言われる
遊具の無い緑地に、生まれて3ヶ月ほどの次男と長男を連れて通いました。
公園というより、やや未整備な雑木山では、遊具には無い楽しみ方がありました。

幼稚園に入ると、放課後は同級生数人と、次男を含め4,5人の子どもたちとよく
どんぐり山に向かいました。息子と親しくないけれど、どんぐり山に行きたい為に
遊びに来る子もいました。
自宅から数分歩いて石段を登って、板で土留めされた段を上っていくと
広場に出ます。でも息子たちは、そのルートより、下の場所から法面を駆け上がる
近道を行きたがりました。傾斜角度が30度ぐらいの法面は、粘土質の地肌が
つるつるで、そう簡単には上れません。飛び出している枝や草や木の根っこなど
生えている植物を頼りに、上がります。そして、上から滑り降りてくるのです。
最初はできない子どもも、何度も挑戦して最後は簡単に上り下りできるようになります。

大きな団地の一角の取り残されたような緑地は、あちらこちらが重機で削られていて
高木の根っこも側面が露出していました。息子たちは、その根っこをジャングルジム
の代わりに上っていくことも覚えました。根っこの硬さと大きさは地上部の木に
負けないくらいでした。
幹回りが、1m以上の(あれはコナラかな?)木が伐採されて先が埋もれたまま横になって
その木の橋を渡る遊びもしました。橋の下には『チクタクワニ(私です)』が棲んでいて
ジャンケンで勝てば通行できるけれど、負ければ下に引きずりこまれて食べられるという
設定でした。額に筋を立てるほどのジャンケンの真剣な声が響きました。
最後は、誰が言い出したか、絵本の『じごくのそうべえに』

出てくる『糞尿地獄』風?に糞尿地獄
みんなでくぼみに溜まった落ち葉に向かっておしっこをして探検はおしまいになりました。

後日次男の時には、怪我人が出たり、雑木林の暗さが怖くて泣き出した子もいて。
全ての思い出が楽しいものではありません。ただちょっとワイルドな遊び場が
公園以外にあっても良いかなとも思います。というより、息子たちに便乗して
すっかり『男の子遊び』の虜になっていたのは私かもしれませんが。

世の中はバブルの時代でした。私にはなつかしい子育てと植物との思い出です。

名称未設定 1

じごくのそうべえ 
著者 田島征彦 1978年

 

 

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