すごいの一言!AI技術!(No.57)
2019年12月18日
Sです。
昨日NHKのドキュメンタリーで、「よみがえる 美空ひばり」を見ました。
美空ひばりさんの没後30年の今年、人工知能・AIで現代によみがえらせるプロジェクトの話でした。まずNHK、レコード会社に残る音源や映像をもとに、AIの技術者が開発をすすめていく。そしてAI美空ひばりが唄う新曲の作詞は秋元康、衣装デザインは森英恵、振り付けは天童よしみという美空ひばりにつながりのある面々がこのプロジェクトにかかわっていく内容でした!
番組を見ていくうちにAIはすごいなと正直感心することしきりでした。これまでのコンピューターでは、人間が考えた手順をプラグラムすることで処理しますが、手順が明確にできないものは、結局ベテランにしかできなかった!しかしながらAI(人工知能)は手順が明確にできないものも「いろいろ考えて」上手にこなせることができる!
したがって美空ひばりの情報がインプットされればされるほど、自分で学習してより本物に近づいていくのが番組を見ていてわかりました。
そしていよいよプロジェクトの完成となりお披露目となります!
大勢の美空ひばりファン(後援会)や関係者が見守るなか、オーケストラの演奏が始まり、ステージにきらびやかな衣装を身にまとった美空ひばりが登場し、新曲「あれから」♪を唄い出します。時折会場が映し出されると、涙ぐんでいる人もかなりいました。曲の途中に語りが入ります。
おひさしぶりです
あなたのことをずっと見ていましたよ
頑張りましたね
さぁ私の分まで
まだまだがんばって
作詞家の秋元康さんによると、ひばりさんが「よく頑張りましたね」「私の分まで頑張って」」と伝えることで、現代の人たちが頑張ろうという気持ちになれたらとの思いも込めているとのこと!
唄い終わった後に会場で感想も聞いていましたが、ファンの人たちは「生きててよかった」「これから生きていく励みになりました」など。天童よしみさんは「歌手人生で一番のうれしさと感動に包まれました」ひばりさんの息子加藤和也さんは「最先端技術でここまで空いた時間のすきまを埋めることができるAIのすばらしさを感じました」秋元康さんは「美空ひばりさんに会いたい!新曲を聴きたい!という思いを科学がサポートしてくれた。科学というものは人間の夢とか願いとか、奇跡をおこせるものと思いました」
最後にNHKのナレーションが締めくくっていましたが、AIの技術だけでこのプロジェクトが成功したのではなく、もう一度会いたい!唄ってほしい!という情熱が命を吹き込んだのだと・・・。
確かにAI技術の使い方を間違うと危ういこともあり、パンドラの箱を開けてしまったかもしれませんが、人々が本当に望んでいるかという本質さえ見間違えなければ、これほど素晴らしい技術はないだろうと感じました。
ワンチーム!(No.56)
2019年12月17日
Sです。
11月下旬から12月上旬にかけて大幸工業(株)車両センター新築工事に伴う、植栽及び自動潅水工事をさせていただきました!
こちらの会社は産業廃棄物の収集運搬中心に、汚染土壌浄化工事や一般土木工事など、環境改善と地域に根付いた社会貢献を目指した企業活動を行っておられます。今回新築された車両センターも災害が発生した場合の避難センターとして開放することも考慮された施設にもなっており、事業の推進も地域に対しても誠意をもって取り組んでおられることで注目されている企業です。
この車両センターは、多くの大型車輛が駐車するので敷地面積も広く、植栽は周囲を取り囲むように設計されています。
更に敷地内はコンクリートできれいに土間打ち(舗装)されているので、工事で入るときの動線を考慮し養生シートを張り、運搬するときや作業場所と敷地内を移動する際に、靴の履き替えを徹底して汚さないよう注意を払いました!
工期は土日含み約1週間とし、他の工事業者との絡み(取り合い)も調整しつつ現場監督と打合せを繰り返しました。
また敷地内の置き場所も限られていたため、作業内容を細かくチェックし、植木など資材・道具類の搬入も、その日に必要なモノだけを置くようにし、置き場所にモノが散乱しないよう配慮しました。
搬入した主な資材は次のとおり。高木14本、中木185本、低木1,321株、地被類3,740株と土壌改良材や支柱など植栽関係。コントローラー、電磁弁等、潅水ホース約600m、塩ビパイプ約70mなど自動潅水関係。これらを工期別に搬入し、作業員についてもピンポイントで入ってもらうようにし、無駄なくスムーズに作業を進めました。天候も1日だけ雨の日があっただけで、さして工期が遅れるということもなく予定の工期内で仕上げることができました。
このように無事に終えることができたのは、工期全体の進行を私とともにサポートしてくれたUくん、植栽作業を陣頭指揮してくれたOさん、そして作業を手際よく進めたTさんはじめピンポイントで入ってくれたYくん、Uさん、Kさん、Sさんなどの存在も大きかった!
まさにONE TEAM(ワンチーム)だからこそ、できたと感謝しつつ納得しているところです!
秋の植物園(No.55)
2019年11月26日
Sです。
大阪市立大学理工学部附属植物園を訪ねました。
一般的な植物園のイメージだと花壇があり園芸種の植物が華やいだ雰囲気を醸し出していますが、どちらかと言うと地味な雰囲気です!しかし日本産樹木の収集に力を注いでおり、約26haの園内(甲子園球場の6倍)には、約6,000種類、約30,000本もの植物が育てられており、日本の代表的な11種類の森を復元展示。絶滅が心配されている植物の育成にも力を入れている樹木に特化したわが国でも有数の植物園です!
ちょうど訪れたときが、園内ガイドツアーが始まるグッドタイミングだったので、園職員の方の詳しい案内を聞くことができました。
【ここからは職員の説明から抜粋】近年、生育環境悪化に伴い、多くの野生植物が絶滅を危惧されるようになり、大きな問題となっていますが、園では特に大阪近郊の絶滅が危惧される植物の保全に向けた取り組みも始めています。その一部を展示栽培しています。
その中にはシラン、ユキヤナギといったよく見聞きする植物があります。到底“絶滅?”と思えない植物なのに・・・?何故絶滅危惧種なのかというのは、家庭の庭などに植わっていても、自然の状態で生育していない植物は絶滅危惧種だそうです!
他にもフジバカマ、オミナエシ、キキョウども名前をよく知った名前もありました。ハ―ブ園ではコリアンダーの紹介があり、あのパクチーだとわかり親近感がわきました。更に根から美味しいダシがとれるというのも意外でした。
ツアー移動中は主に樹木の紹介がほとんどでした。過去には大量に植えられ街路樹などにもよく使われているキョウチクトウが燃やすと有毒ガスが出るということや、ナンキンハゼも発がん性物質が含まれているといった話からは、街路樹などよく見かけるものだけに考えさせられました!
日本産樹木の見本園では、トベラについては潮水かかっても大丈夫で乾燥にも強い常緑樹ということで、海外でも活躍しているということ。
木の名前の由来では、カゴノキはその木肌が鹿のバンビに似ていることから!バクチノキは樹皮がめくれやすいことから博打で身ぐるみはがされる意味からつけられたなど!非常にユニークな話でした。
スダジイとツブラジイが並んで植えてある場所では、この二つの木のどんぐりは食べられるというのもわかりました!
紅葉と花の時期が重なる珍しい木としてマルバノキが紹介!またイスノキにできている「虫(ちゅう)えい」というのも初めて見ました。虫はあちらこちらの木に本宅?や別荘?があり、移り住むらしいですが、アブラムシの住処となっているのがこの虫こぶとのことを「虫えい」というとのこと!。 (写真は虫えい)
少し歩いても非常に興味深い面白い木の話が聞けるので、結構アップダウンのある道を飽きさせず疲れさせずに案内する職員の方には感心しました!
特に面白かった木は落葉樹でムクロジ。そこで職員の方が実験しますとペットボトルの水に、落ちているムクロジ実を拾い、殻をとって黄色い果肉をちぎって降りだすと、あっという間にシャボンになりました。この実のことをウォッシュナッツと言うそうで、身体に優しい天然素材が注目される昨今、このウォッシュナッツの石鹸は販売されているようです!ちなみに中の黒い実は数珠や羽子板の玉にも使われていたのこと!勉強になります!
1時間の予定のガイドツアーでしたが、あっと言う間に終わり、多少木にかかわる仕事をしているだけに非常に興味深く楽しいひとときでした。
最後に案内がありましたが、昨年の台風21号で樹木が400本以上倒木したとのこと。公園などでは一定の高さで剪定することが多いですが、当園では自然樹形を維持するため、なるべく手を入れずに育成されていました。(写真は倒木したユリノキ)
この植物園のシンボルツリーのメタセコイヤ(生きた化石と呼ばれる)です。ここに来たら30mを超えるメタセコイヤが立ち並ぶ姿は圧巻です!まるで日本ではない風景に浸れます!
是非!大阪市大植物園に一度行ってみてはいかがですか!