秋が来た♪


2016年10月17日

と騒ぐほども無く、あの酷暑のときからも日一日と季節は巡っています。
気温に惑わされそうですが、日照時間の短さは正確に季節を表しています。

地域のお祭りも終わりました。スタッフの1人に頭の中のカレンダーが完全に、お正月ではなく、
お祭り日で始まる人間がいます。9月に入ってからは、多分頭の中は祭囃子の音楽に満ちて
いたような雰囲気でした。何でも、お祭りというのは、当日以外に『後の祭り?』も大いに
楽しむものだそうです。周囲も了解の長めの祭り休みも終わり、つき物が落ちたような感じで
平常モードに戻っています。いよいよ葉刈りのシーズンです。

限られたスペースに植え込まれた、刈っても刈っても、形がすぐに乱れる成長の早い樹木を
見るにつけ、(なぜここにこれを植えたのかな?)と、首をひねる風景も時に出会うことがあります。
やはり、幼い?ときは、植物も動物も(人間も!)後の姿には思い至らないというか
思いたくないのが、世の常なのかもしれませんが・・・ただエコ・ワークスではこれから植えるという
方には植物の行く末を考えてのアドバイスは必ずさせてもらっています。が、分かっていても
嗜好品ですので、後はご本人のご希望にお応えするのも私たちの役目です。

ただ嗜好については、お1人だと考えがまとまりやすいのですが、複数になってくると少々
ややこしいです。今、一件リフォームのご相談をお請けしているお2人の庭がそうです。
お1人は園芸暦も長く、栽培がお好きで、もうひと方は庭は見栄えが大事だと思っておられます。
植物大好きな方にありがちな、いろんな種類の鉢物と。それらから殖え分けた同じ品種の
鉢の数々。加えてこの夏の旱魃で見た目が悪くなったり枯れた鉢が交じり合って混沌とした
状態のお庭です。同居のご家族はすっきりとして欲しいというご依頼です。この場合、すっきりの
究極は何も無い状態です。全て処分と言うのは確かにすっきりですが・・・・依頼主が、植物好き
なら、いわゆる『断捨離』も覚悟の上でしょうが。植物好きではないご家族の場合は少々、調整が
必要です。相手はこれまでの膨大な時間の詰まった数百の鉢に無駄なものはさほど、感じて
おられないというのか、そのカオス的な景色にすっかり馴染んでおられるからです。このあたりの
愛着と、処分とをスクラップアンドビルドではなく、今あるものも活かしながら、交通整理のように、
お二人にとって共通の楽しみが生まれるようにゴールを設定したいところです。

机での試行錯誤が続きます。

 

草抜きが楽しくなる庭


2015年7月24日

庭で、鼻歌交じりに草を抜く風景。には条件があります。

①草が引きやすいということ。
②好きなときにやめられるということ。
③作業量が少ないということ。

そのためには、できる限り、雑草の生える面積を抑える事と、
土がカチカチになって草の根が固い土にしがみつかないように
適度に湿り気を帯びて、土壌改良も含め軟らかい土にしておくことも条件です。
②は作業の切りをつけやすいことを意味します。
「今日はこの部分」という風にエリア分けしていれば、作業の達成感も出ます。
③の作業量が少ないというのは、省力化も意味します。
例えば、芝生の端っこの部分も機械で刈れるように縁石を直線に
置きます。そうすれば、機械で端まで刈ることができます。
自動潅水は、確かに草も生えますが、土が湿ってとても抜きやすくなります。

以上のことを考えて施工したのがご相談を受けていた若いご夫婦のお庭でした。
緑の好きなお父様の全面芝生のお庭を引き継がれました。
抜いても抜いても生えてくる草を蚊と格闘しながら管理しておられました。
いろんな花が植えてある花壇の中に草が侵入すると、どれが花でどれが草か
分からないと困っておられました。
敷地の外の道側にも花壇があり、ホースを持って出て水やりしなければなりません。

 

土いじりが全くお嫌いなわけではなく、ハーブやちょっとした野菜を
植えたりする花壇などをご希望でした。
雑草対策を中心に、作業スペースやハーブ・野菜花壇などを設け。
テラコッタ風のレンガで曲線の園路をつけました。

 
土の部分が随分減りました。芝生は曲線を避けて、レンガの園路周囲は、セダムや
固まる土で管理を楽にしました。花壇も含め植栽部分は潅水ホースが入っています。

 

外側花壇にもホース(赤い矢印)が入っているので外で水を撒くことがなくなりました。
年月を感じさせる、コンクリートにツル性の緑が茂りだしてちょっとアンティークな
感じが出ると良いなと思っています。

施工してから1ヶ月余りですが、芝生をとてもきれいに維持されていました。
もちろんお忙しい日々でいつも「草抜きが楽しい・・・」とはいかないでしょうが、
お庭が暮らしの中で活き活きとしているのを見るのはとても嬉しいです。

庭のあり方2


2015年4月11日

我が家の庭の様子が次々に変化していきます。
毎朝雨戸を開けて、窓の外を見て、それを楽しみます。
落葉樹の新芽がどんどん大きくなって、色も変化します。
木の種類によって、皆違います。
一雨ごとに、軟らかな色合いの面積が増えていきます。
足元の花も、早春の花から春の花、そして初夏の花に移っていきます。

普段仕事で植物と関わるのですが、それを趣味として自宅でするのは結構厳しく、
いわゆる『紺屋の白袴』状態になりがちです。
それで、我が家は正式にエコ・ワークスで管理してもらっているのですが・・・
後回しにされることが多いのです。自分で自分にクレームを言うという
ややこしい関係です。時に新しい植物を使う時の試験場?にもなっています。
植物を苗の時から枯れるまで一通りのライフサイクルを見るのには、やはり
自宅の庭で使うのが一番です。
住んでいる立場で感じる庭の良さと、逆に、大変さは同時にお客様が
抱えておられる課題と同じです。

これからの季節で頭が痛いのは、雑草対策です。
我が家で庭をリフォームする際に土の露出面積を極力狭めました。
防草シートと玉砂利、枕木、ロックガーデンなど。
植栽の根元にはグラウンドカバーの植物も入れています。
それでも絶対生えてきます。
早めの除草は鉄則ですが、なかなか。理屈通りにはいきません。
ただ庭に植物が居心地良く美しくある状況と、自分の精神状態は
リンクしているようで。
庭も荒れ放題のときは、私自身に余裕が無い状況というか、植物と同時に人にも
あまり良い状態ではない気もします。そんな荒れた風景を眺めることが
またストレスの種になるという悪循環です。

そんなときに、プロの手助けで、少し自分もやる気が出るというのが
私たちの立場かなと思っています。

この週末は、仕事を離れて庭と向き合う予定です。

Older Posts

ページトップへ